えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

じ、事務所は儲かってるから…!

以前に広報委員が行く!会社訪問というWEB記事において、アップフロントの瀬戸社長がCDが売れない時代をオーディションに来る現役の子供達に生で接することで私達以上に認識していることが書かれていました。


考えてみればアイドルビジネスなんて不安定の極みのような業種で、あれだけの数のグループを同時に抱えながら、人気という予測不可能なパラメーターに左右されず安定した経営を続けているというのは凄いことです。それもCDの売上による商売やステイタスに対してはある程度割り切って、興業と物販が主体のビジネスモデルを確立させたからでしょう。一時は物販も「アイドルファンなんてこの程度で満足すんだろ」という顧客をなめた姿勢のものが散見されましたが、最近はそのプロモーション方法も含めて「悔しいが……欲しい…!」と思わせてくれるものが多いです。特にYouTubeのDVD予告動画などは出来が良く、購入行為自体を楽しみにさせてくれますからね。顧客満足の点でも品質は年々向上しており、その隙の無さに無抵抗に財布の中身を提供しております。


そのアップフロントのお仕事のこの10年を振り返った時にいつも私が関心することがあって、それはモーニング娘。の人気が落ちて行った時にアリーナクラスからホールクラスへという会場規模の移行をかなりスムーズにやり切ったということです。どんな戦いでも攻め込むことよりも撤退戦の方が難しいもの。ましてや会場を1年近く前に押さえる必要がある興業ビジネスだとその難易度はさらに高いものだと思うんですよ。それを上手くソフトランディングさせて今の安定したホールコンでの興行形態を確立させたわけでしょう。それは素直にすごいなと。多分それも松浦コンとか娘。分割コンで収支とか物販売上とかのデータ収集をして、ホール規模ツアーでの採算モデルというものを確立させた上での施策だったのでしょうね。


アップフロントの仕事は商売として「手堅い」という評価がある一方で手堅いだけでは人気商売として勢いがつかないってこともありますが、最近では今度の℃-uteパシフィコ横浜みたいにチャレンジングな姿勢を見せることもあったりして嬉しい限り。なんにせよ事務所の経営が安定しているのは頼もしいことです。「事務所の経営状態なんかファンに関係ないじゃん」って言う人もいますけど、ちょっと人気がなくなったからってすぐにタレントを脱がせたり、悪い業界に売り飛ばしたりする必要がないってだけでも安心感がありかますからな。