えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

青木理「タブー化するAKB」

タブー化するAKB ジャーナリスト青木理が解説


・AKB48はおニャン子の昔と変わらぬ素人芸に過ぎない。
・芸能の世界はプロフェッショナルの世界。AKBは文化の破壊行為である。
・素人の女の子をオモチャにして、商売にして大人が大儲けしている。
・AKB商法はアコギである。
・一部ながら若年層のファンが犯罪に走る要因となっている。
・総合メディアはAKBと商売をしたいので批判をしない
・AKBを批判した週刊誌に対してはAKB運営側が名誉棄損で告訴している。
・記事の事実関係は私にはわからないけど、訴訟は恫喝行為である。
・報道がタブー化されると実態が見えなくなるので危険


要約すると上記のような内容をAKB48への嫌悪感を隠しもせずに語られているわけですが、青木氏のアイドル観が貧層過ぎてタブー化云々の主眼の部分からも説得力が薄れて残念な結果になっております。


アイドルが素人芸だと主張し、青木氏がそれが嫌いだというのは別にかまいません。あくまで好みの問題ですし、「俺はあんなものを楽しむ馬鹿共とは違う」と公共の電波で素敵な香りを振りまくのもご本人の自由ですから。またAKB商法のアコギな部分にメディアは触れるべきだという批判は妥当なものだと思います(もっとも、より説得力のある言葉で伊集院光氏が既に語っていますけど)


しかし証拠も示さずにメンバーが飲酒しただの喫煙しただの書いているゴシップ記事に対しての訴訟を恫喝と断ずるのはいかがでしょう? しかもAKB商法への批判と混同させて、あたかも「メディアに対するAKB批判封殺」のように語るのは卑怯ですらあります。正統な批判報道はあるべきです。しかしそれはゴシップ・ジャーナリズムを無制限に許容するということではありません。どんな記事を書いてもメディアは野放しにされるべきなのでしょうか? そして芸能人は何を書かれても泣き寝入りするべきなのでしょうか? もちろんそんなことはありません。正しい記事を書いているという確信と矜持があるのなら、訴えられても受けて立って法廷で白黒つければいい話でしょう。


結局、彼が本当に言いたいことは「AKB48が嫌い。あんなものに踊らされている馬鹿と俺は違う」という私情に過ぎないのでしょう。それを「メディアにおけるタブー化」なんて無理矢理「メディアで語るに足る公の言説」に仕立てようとするからこのような歪みが生じるわけです。せめて「公の言説」として発信するなら、私情の部分は隠せばいいのに…。そんな言説よりも、見ている人間が楽しめている分、アイドルのパフォーマンスの方がよほど有意義であることは言うまでもありません。


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