えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『魔法少女リリカルなのは』

水樹奈々が声を当ててるライバル役も出てきて、白魔法少女VS黒魔法少女の対立図式ができました。こっからバトルもの色を強めていくんですな。


プラス評価
こういう場合、悪の道に手を染めたぐらいだから大抵はライバル役の方がシリアスで悲劇的な動機を持っているもの。そうすると優等生である主人公側の方がお気楽に見えて、食われてしまうことが多いんですよね。近年でいうと特に顕著だったのは『ゲキレンジャー』とか。それが本作の場合は主人公の戦う理由を「ペットキャラにアイテム探しを頼まれたから」→「哀しい目をしたあの子を止めるため」という風にうまくスライドさせて、物語の比重を持ってかれないようになっています。結果、ただの優等生に陥りがちな主人公が、ちゃんとキャラも立って中心的に活躍できるようになってました。この辺の構成はグッジョブ! 実際、「フェイトちゃんとチュッチュしたいお〜」とは思いませんがw、「なのはちゃんいい子やなぁ〜」とは思いましたからね。


マイナス評価

変身シーンとかにキャラがヌードになったり、温泉着替えシーンのセミヌードなどがウザい。いくら放送枠が深夜だったからって、こんなもん必要ないでしょう。別に二次元の児童ポルノがあってもいいけど、それはポルノとしてあればいいんであって、地上波で放送するようなアニメに混ぜていく必要はないんじゃないの? ファンサービスってことなの? でも小学生のヌードがリアルに「サービス」として成立するような視聴者層をあんまり想像したくないんですけど。




あと一つ思ったのは、やっぱり林原めぐみはある意味天才やなということ。このフェイトっていうライバル役の子は、簡単に言ってしまえば綾波レイ(CV・林原めぐみ)タイプの類型の一つで、口数が少なく、感情の抑揚が少ない子なんですね(今のところ)。そして、そういうキャラだと、本当に声の印象って残らないんですよ。まぁ脚本の差もあるけど、そういう寡黙キャラであれだけ声の印象が立った、林原さんはやっぱ天才だなと。声質とか節回しのクセとか、結局声優さんてのは才能=個性ですからね。


水樹さんはねぇ、演技力に問題はないけど、クセがなさ過ぎるのかもしんない。オールラウンダーだけど、その分、コレ!っていうハマり役はできない。実際のとこ『イタKISS』の琴子みたいなキャラの個性が強い役にはイマイチ合ってなかったしね。まぁ、多分この後、母親に虐待され、それでも母親に愛されたくて従っているというこのフェイトっていうライバルキャラが人間復興を遂げるシーンがクライマックス近辺に設定されていると思うので、その辺でもう一度考えてみます。