えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

モーニング娘。'14春ツアー エヴォリューション

「これぞモーニング娘。!」という内容で私は大満足だったんですけど、Twitter見てると「新鮮味が足りない」と感じている人も結構いるんですよね。新生モーニング娘。になって以降、初めてってくらい感想が分かれたかも? 「新鮮味が足りない」って感じてる人は、一つには一部の人がリピートし過ぎ・イベント行き過ぎて慣れちゃってるって要因もあるとは思うんです。ただ、もちろんそれだけだと思ってるわけじゃありません。


考えてみれば、「4作連続一位!」と謳ってる今の状況でその1位になったシングル曲をセットリストから外すわけにはいかないでしょうから、そうなると必然的に『Help Me!!』『ブレスト』『君さえ』『わき愛J』『愛の軍団』『笑顔の君は』『君の代わりは』『What is Love?』とセットリストから8曲も動かせないんですよ。そうなったらそれ以外の部分を多少動かしてもガラッと印象が変わるってことはないわけです。さらに言うと新発表アルバムが前回は『Update』、今回は『カップリングコレクション』だったわけで、単純に手持ちの新曲が最新シングルの『Password is 0』と『時空を超え 宇宙を超え』しか増えてない。せめてプラスもう1曲は何か新鮮な感動が欲しかったという意見もうなづけます。
(ただ、その「新鮮な感動」に相当する曲の万人共通解を探すのは至難の業だと思うけど。私だったら全員で『未来の扉』・『インスピレーション』とか工藤・飯窪・鈴木での『乙女の心理学』とか聴いてみたいけど、最近のファンの人にとってはどうなんだろうとか思うし)


だけどそれを踏まえても私は大満足だったんですよ。その理由の一つは私が久しぶりの現場だったことだとは思うんです。冬のハロコンと前シングルのリリースイベントに参加していないので実にクリスマスイベント以来の現場でしたからね。久しぶりに娘。を見られたんだもの、そりゃあ高まります。でも決してそれだけじゃあないんです。思えば2000年代前半って、毎年春にオリジナルアルバムが発売されて、春ツアーはそのアルバムに最適化されたセットリストが組まれるんだけど、秋は目先を変えるためにそこから変化を加えたものになってましたよね。例えるなら春がストレートの速球だとしたら秋は変化球。だけど私はその変化球があまり好みじゃなかったんです。目新しさは出るけど球威は落ちるという印象だったので。その時の娘。の魅力がまっすぐ出た正攻法の方が好きなんですよね。ですから今回の春ツアーは、新しいシングル曲を並べたのが堂々たる芯になってて好みだったんですよね。だってそれはもう、この今の数年のシングルリリースが正解であり、勝利であったという証じゃないですか。そりゃそうですよね。だからこそ再ブレイクを達成してるわけですから。だから例え変わり映えはしなくても、その一番の武器を正面に押し出すのが一番の正解だし、それこそを見たいと私は思ってるのです。時に今みたいに新規ファンも多い時期にはね。


ともかく「エヴォリューション(進化)」というよりは「真価」という感じで、サプライズ要素は少ないかもしれないけど、サプライズなんかなくても十分に勝負できるのが今のモーニング娘。だし、その魅力がガツンと出たコンサートであったと思っています。これから見る人はお楽しみに!