そんなこんなで、映画のために池袋へ。ロメロ監督の前作である『ランド・オブ・ザ・デッド』の時も繊細さんと見に行ったんだっけ。ハロヲタコミュニティの中で知り合って、今はお互いにハロプロからは離れている身なのに、こうして共通の趣味があるとことあるごとに一緒に行動できるってのはちょっと面白いですね。
さて、この『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』ですが、今日が封切り日で上映館数が少ないこともあってさすがに満席でした。「初心に戻って低予算で作った」という本作(戻るのそこかよw)、内容と言えばゾンビを扱ったモッキュメンタリー(ドミュメンタリーを装った創作。『ブレアウィッチプロジェクト』などで有名なヤツ)。大学の映像学科の生徒である主人公が、ゾンビが氾濫し出した世界の様子を手持ちのカメラで撮り、インターネットにアップし続けるというもの。その切り口はわからんではないのですが、惨劇の最中でカメラを回し続ける主人公の無神経さへのエモーションが先に立って、ゾンビという対象へのエモーションが二の次になってしまった感はあります。報道とネットの対立軸とか、人種差別とか、言ってみただけの文言もどこか上滑りで、作劇上の緩急に同調することはありませんでした。多分、事前情報なしで見たら「ロメロフォロワーの若手の監督が撮ったんだろうなぁ」という感想を持ったと思うんですよね。そういう意味ではやっぱ95点の『ランド・オブ・ザ〜』に比べれば、良くて50点代のBON作と言わざるを得ないでしょう。
でもまぁ、ロメロ爺ちゃんはまだ「オブ・ザ・デッド」ってつく映画を撮りたいらしいから、ゾンビファンはお布施のつもりで!