えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

Perfumeブレイク要因論争

某所で「ニコニコMADのおかげだ」「いや、木村カエラだ」「楽曲だ」「掟は・・・・関係ねぇか」などと、Perfumeがブレイクした要因についての熱い議論が交わされていて、興味深く眺めておりました。私個人に限って言えば、Perfumeに興味を持ったのは、それら一つ一つの要素よりも、複数の経路から耳に入ってきたということが大きかったと思います。


私のモーヲタ時代の友人には(ほとんどの人がキッズを経て)アイドリング!やAKB48に流れた人がけっこういて、mixi日記などでそれについて書いている人も多いんですよ。だけど結局アイドルファン気質の人たちからしか情報が上がってこないと、そこに属していない私にとっては「他人事」なんですよね。「今クラブでは●●が流行してるんだよね」と言われるのと同じくらいに。その人たちが支持するに足る魅力があるだろうことは推察できるし、実際見てみれば楽しめるとは思うんだけど、少なくとも「自分も押さえておかなきゃ」とまでは思わない。


例えば同じテクノでもピチカートは「渋谷系を聴く人」からしか評判が聞こえてこなかったので、結局私が興味を持つこともありませんでした。借りて聴いてみれば気に入った曲もあったけど、やっぱり「今オシャレさんたちの間ではこういうのが流行ってるのねー」という感じで他人事のままだった。そしてボクはB'zとかを聴いてた。ま、そういう人が大多数だったからこそ、そのジャンルの枠の中で完結して、例えばオリコン1位になったりとか世間を巻き込んだ潮流を生み出すようなこともなかったんだと思うんですよ。


だけど、Perfumeみたいに、複数の人脈・発信源から情報が届くと、そのコミュニティにとってだけの「事件」ではないのだな、これはオレもチェックしといた方がいいかな、と興味が湧くわけです。そんで、そういう興味を持つきっかけさえあれば、実体に触れればテクノ・ダンス・アイドル・ヤスタカ・サクセスストーリー・トークと無数のフックがあるわけですから、何かしらひっかかるものはあるわけでして。


最近だと劇場版『Zガンダム』の第一作なんかも、そんな風にアニメフィールド以外でも話題となったことで、ヒットした例のように思います。そしてネットがあることで、情報がジャンルの枠を超えることは以前より容易になったようには感じますね。さすがに『エヴァ』はネットがなくてもヒットしただろうけど、『Z』はネットがなければもうちょっと苦戦したかもと思うのですがどうでしょう。