えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

Wヒーロー

ところで私にとってのWヒーローと言えばなんと言っても辻ちゃん加護ちゃんです。私は当初は芸能人としての資質に優れる加護ちゃんが「ヒーロー」で、ユニット活動においても一人出遅れた辻ちゃんが「憧れる側」なのかと思っていました。しかし、後に「愛される」という資質において辻ちゃんこそが恵まれたヒーローなのであると思い直すに至りました。そしておそらくは誰よりも加護ちゃん辻ちゃんのように愛されることを求めているとも。


「どうすれば愛されるのか?」そのような問いを自らに投げかける必要すらないほど辻ちゃんは自然に愛されるポジションにいます。加護ちゃんは愛される技術や愛嬌において万人に一人の才を有していますが、まさにその技術や愛嬌が必要なこと自体に、持つ者と持たざる者の差を感じてしまうのです。ライオンはライオンに生まれたから強いのであって、強くなるための訓練などしません。


どんな家庭に生まれるか、どんな性格に生まれるか、どんなに否定したくとも人には生まれた時点で歴然とした差があり、他人にはなれない。加護ちゃん辻ちゃんの隣にいなければならない−−−自らが欲するものを持つ他者と持たざる自分とを実感し続けながら−−−。残酷という人生の真実をこれほど痛感させる光景はないでしょう。私はいつも加護ちゃんのために胸を痛め、そして同時にそんな世界に生まれ落ちた自分の身を哀れんでしまいます。しかし、その辻ちゃん加護ちゃんを好きだという、その一点において 世界はギリギリ生きる価値のあるものとなり、私は福音を得るのです。そこには絶望と希望の全てがあり、二人を見ていると私は、なにか小さな神に祈るような、胸がしめつけられる透明な気持ちになるのです。