えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。


喫煙報道を受けて謹慎中である加護ちゃんのインタビューが写真週刊誌に掲載されています。そこには奈良の実家で謹慎中だった加護ちゃんが今は上京してアップフロントの事務所に出入りして社会勉強していること。メンバーと再会して温かく迎え入れられたこと。本人にも事務所にも復帰の意向はあるが、まだ予定は白紙状態であることなどが、本人の写真と共に報じられています。


その記事の中の、
「47kgあった体重が39kgまで落ちた」
という加護ちゃんの言葉を見て、
私は雑誌を持つ手が振えました。


8kg減


私は学生時代に急性の十二指腸潰瘍・穿孔・腹膜炎併発を患い、緊急手術を受けました。その手術で私は十二指腸の全てと胃のほとんどを失いました。そうして術後、私は通常の食事で満腹感を得ることはできなくなりました。体が必要とする栄養量は変わらないので、以前と同じように脳は空腹信号を出すのですが、胃が小さいために物理的に必要量が摂取できずに、「空腹感はまだあるけど、理性で食事を止めなければならない」という状態となるのです。


恒常的に満腹感を味わえないということがどういう感覚か、こればっかりは経験したことがない人に実感してもらうのは難しいと思います。一日に3回、365日、それが一生。当たり前の幸せが、ない。これまで毎日の生活の中で自分がどれほどの幸せを味わっていたか、自分がどれほどのものを失ったのか、この身となって日々痛感しています。


食事の楽しみの大半を喪失し、
食事への欲求を前提としたあらゆるコミュニケーションや
レジャーの場において他人との断絶をつきつけられるこの感覚。
自分がまったくつまらない人間になったという感覚。
大げさではなく、あの手術の日から私は
人生を彩る大切な基本色の一つを失ってしまったと感じています。



8kgというのは、
その、手術後に減った私の体重と同じなのです。



私が体験した、人生を大きく変えてしまうほどの体の変化。それを加護ちゃんは、痛めた心の矛先を自分に向けることによってもたらしてしまった。
そのことのあまりの痛ましさに、私は胸が潰れそうになりました。あの誰よりも優しい子は、最終的には誰を責めることもできず、そんな風に自分を責めて、この1年を過ごしてきたんだなって。


私は基本的にはアイドルのことは諦めています。
私たちファンが彼女たちのためにできることなんか何もないって。
もちろん商品を買ったり、応援したり、
現実的にできることはいろいろあるんだけど、
でも本当の意味では彼女たちの人生に関わることはできない。


だけどそれでも


この手で彼女をあらゆる悪意から守ってあげることができるなら−
この記事を読んで、その瞬間 私は心からそう願わずにはいられませんでした。




だけどきっと大丈夫だと、私は思っています。
加護ちゃんに手が届く場所に、加護ちゃんのことを愛してくれる人がたくさんいるから。


温かい家族が
優しい先輩のお姉さんが
かけがえのない仲間が


そしてなによりも
辻ちゃんがいるから


きっと、また見ている人が思わず幸せになってしまうような
とびきり可愛いプニプニの姿を私たちの前に見せてくれるはず。
私はそう信じています。