えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

BEYOOOOONDS復習用動画リンク(自分用)

 Hello! Project 研修生発表会2016 ~春の公開実力診断テスト

18:30から。高瀬くるみ、前田こころ、清野桃々姫、一岡伶奈

 

 Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト

島倉りか、江口紗耶、山﨑夢羽、西田汐里、前田こころ、清野桃々姫、岡村美波

 

 

■【ハロ!ステ#271】

Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テストのリハーサル(10:55~)

 

 

Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト

岡村美波、西田汐里、江口紗耶、島倉りか、前田こころ、山﨑夢羽

 

■【ハロ!ステ#274】

新グループ加入メンバー発表(34:00~)

 

■BEYOOOOONDS 第1章 vol.1

平井、小林、里吉加入発表。グループ名発表前インタビュー。各グループ名発表。

 

■BEYOOOOONDS 第1章 vol.2

 『文化祭実行委員長の恋』楽曲コンセプト発表、リーダーからのメンバー評とメンバーインタビュー、レコーディング風景、

 

■BEYOOOOONDS 第1章 vol.3

『THE GIRLS LIVE』収録、『文化祭実行委員長の恋』ダンスレッスン、『ハロ!FES』でのパフォーマンス披露

 

■BEYOOOOONDS 第1章 vol.4

ONLY YOUオーディション最終審査密着

 

■BEYOOOOONDS 第1章 vol.5

ONLY YOUオーディション組との初対面

 

■OMAKE CHANNEL  メンバーカラー発表の瞬間!

 

 ■OMAKE CHANNEL 不思議の国のアリスたち楽屋レポート

www.youtube.com

 

■【ハロ!ステ#288】BEYOOOOONDSメジャーデビュー決定! 

晩春の陣ZINでのメジャーデビューのサプライズ発表の様子。

 

 

 

■オマケ

【CHICA#TETSU】島倉りか 昇格までの軌跡 ①【BEYOOOOONDS】 

【CHICA#TETSU】島倉りか 昇格までの軌跡 ②【BEYOOOOONDS】 

【CHICA#TETSU】島倉りか 昇格までの軌跡 ③【BEYOOOOONDS】 

 

■BEYOOOOONDS GW Happy Greeting ミニライブ&握手会イベント

本日は昭島で行われたBEYOOOOONDSのイベントに参加してきました。モリタウンの方は何度か行ってるのですが、私が昭島の野外ステージでのイベントに参加するのは『ワクテカTake a Chance!』のリリイべ以来。いっちゃんのメンバーカラーであるライトブルーの快晴に恵まれ、日陰は肌寒く、日向は暑くて陽に焼ける気候でした。

 

■イベント概要

イベント参加券が付いた『不思議の国のアリスたち』のサントラCDの販売開始が10時からだったのですが、昭島という東京の中心地から遠い立地とは言えGWかつ東京では初のイベントということでどれくらいの人数が集まるか予想がつかず、念のため朝の8時から現地で並ぶことに。私が現地に着いた時点で既に70人ほどが並んでいました。

 

イベントは3回ありますが購入は会計1回につき一人3枚まで。一部3枚でも、各部1枚ずつでも組み合わせは任意。それ以上買い足したい人は最後列に並び直すというシステムでした。先日行われた常滑のイベントでは購入が一人10枚までで早々に券がはけてファンに行き渡らかったそうなので、3枚までにしたのは正解でしたね。各部500枚ほど用意されたようですが、いずれも11時過ぎには完売(券はまだあったそうだけどCDが枯れた)。私も無事に購入できました。発売開始時間までに現着してた人はみんな買えたんじゃないかな。9時くらいまでに並んでた人はループ購入で買い足すこともできたと思います。ちなみに優先エリアへの入場整理券の番号は完全ランダムなので、早く着いたから良い番号が保証されるわけでもないので、9時現地着で十分でしたね。8時は早すぎた(汗) 

 

第一部のイベントが13時からなので、昼食をとり時間を潰す。桃々姫のblogを参考にしつつ昭島散策を楽しむ人も多かったようです。私も証明写真機の写真を撮ったり、メロンパンアイスを食べたりと楽しんでました。この桃々姫の会場周辺案内シリーズは会場や周辺地域への貢献にもなるし、ヲタは出向く楽しみが増えるし、win-winで素晴らしいですね。ただ下調べにも書くのにも結構労力はかかってると思うので、彼女に何かボーナスを上げて欲しいですな。

 

 

■ステージパフォーマンス

セットリストは以下の通り

●1公演目

・眼鏡の男の子

・恋したい新党

・私のフィロソフィー(CHICA#TETSU)

・続いてる(雨ノ森 川海)

・アツイ!

 

 ●2公演目

・文化祭実行委員長の恋

・おへその国からこんにちは

都営大江戸線六本木駅で抱きしめて(CHICA#TETSU)

・GIRL ZONE(雨ノ森 川海)

・アツイ!

 

●3公演目

・眼鏡の男の子

・彼女になりたいっ!!!

・Rainbow

・文化祭実行委員長の恋

・アツイ!

 

3公演目だけは全曲全員曲だったんですね。私はアンジュルムの夜公演に入ることになっていたので3公演目には参加できなかったのですが、先日の常滑で各回でセットリストが異なることは知っていたので、推し曲である都営大江戸線六本木駅で抱きしめて』が聴けないんじゃないかとヒヤヒヤしてたのですが、無事に聴くことができました! 晩春の陣ZINでも研修生発表会でも聴けなかったからやっと・・・! しかしデビュー前で、好きな歌が聴けるかどうか心配なくらい持ち歌が多いというのも考えて見れば贅沢なことですな。

 

 私は第二部は女性限定エリアとの境界の柵際で見ていたのですが、人のすき間からステージが障害物なく見通せて快適でした。しかもそのスペースに島倉りかさんが来ることが多く、夏服に変わった彼女のパフォーマンスを堪能できて大満足。

 

また『文化祭実行委員長の恋』で、女限エリアに向けて放たれた「ねぇちょっと女〜子〜」に対する「な~に~?」レスポンスはこれまで聴いた中で一番熱かったですね。いつもと違って本物の女子だけだしw

 

■MC

MCテーマは子供の日ということで親への感謝を語るというもの。個人的には高瀬くるみさんの「芸能活動をお父さんに反対されていた時にお母さんが味方になってくれた」というエピソードが、先日の「長かった」発言と合わせるといろいろと彼女の長い下積み時代の苦労偲ばれますね。お父さん目線からしてもなかなかデビューできずに苦労している娘を見るのは辛かったことでしょう。ちなみにお父さんは今は賛成してくれているそうで良かった良かった。ちなみに一岡伶奈さんのトーク時に強風が吹いてあわや・・・!というアクシデントも。しかしメンバーのトークを聞いてると全般的にお父さんの影が薄かったですね。もっと日本のお父さんが家庭に参加できる社会になればいいのにな・・・。

 

■握手

握手はいつもの高速で、「デビューおめでとう」、「ライブ楽しかった」、「舞台良かったよー」など一言定型文を回すのがやっとでした。辛うじて桃々姫に「メロンパンアイス美味しかったよ」と小林萌花さんに「昨日のラジオ良かったよー」と伝えられたぐらい。あんまりそんなイメージなかったけど、小林さんのニッコニコの笑顔はなかなか強力でしたね。

 

■雑感

イベントは不正が入る余地もなく、手際の良い仕切りで快適でした。アンジュルムが中野でコンサートをしていることを考慮して、握手列で中野と回す人を優先させてくれたのも気が利いてましたね。

 

あとはイベント終了後に会場向かいのイトーヨーカドーの中を歩いていたら、退場中のメンバーに遭遇してビックリ! 予想外の幸運もあり、楽しく休日を過ごすことができました。

 

 

 

 

■備忘

entamenext.com

 

entamenext.com

 

Hello! Project 研修生発表会2019 〜春の公開実力診断テスト〜

 

会場に行くために家を出たらいきなり激しい雨が降って来たと思ったら、ゲストが矢島さんでした・・・。

 

Hello! Project 研修生発表会2019 〜春の公開実力診断テスト〜

これまでデビュー前の子を推したり、その子にお金を落とすことに抵抗があって研修生からは距離を置いてたんですけど、妻さんが行きたがってたので今回初めて参加することに。アレコレ考えてましたが、いざ入ってみれば、頑張る女の子を審査員気分であれこれ品評したり、親目線で温かく見守ったりと、こりゃまさに貴族の遊びだなと。一応事前に順番決め動画で予習はしていたものの、ほとんど顔と名前が一致せず、また2階最後列からの観賞でしたが、3時間がアッという間に感じられるほど楽しめちゃいました。

 

■松永里愛 『ガタメキラ』

冒頭のフェイクから圧巻で歌唱はほぼ完璧! 半年前に曲を決め、それ以降は曲のテンポを調整できるアプリで原曲を遅くして聴き込んで音階を厳密に追求してきたらしいです。ロジカルな詰め方がすごいですね。見事、ベストパフォーマンス賞に輝きました。

 

■工藤由愛『ROCKエロティック』

「14番、工藤由愛。ろっくえろてぃっくー!」という「どこがエロティックやねん!」とツッコみたくなる無邪気ボイスでの曲紹介から、超ドスの効いた歌い出しというギャップで客席のド肝を抜いてきた戦略家。ステージを広く使い、ダンスにもキレが。しかも話せば、グループに一人は欲しいコメント能力、かつフックとなる謎のタコ推しと、まさにデビューまったなしの逸材。私は彼女に投票しました。

 

■出頭杏奈『Help me!』

歌い出しのセリフと小田ちゃんのニョキニョキでが掴み。ダンスが激しい印象の曲だったので独りで歌えるのかと思ったけど、ボーカルパートをつなげればそうでもないんだなと。声量は圧巻。語尾が微妙に跳ね上がる節回しの色付けもいい感じ。トーク力もあってメンタルも強そう。

 

■米村姫良々『そうだ! We're ALIVE』

MVに倣って制服衣装での参加。ちょっとミキティーみたいな節回し。要所要所で入れるコブシもアクセントとして効いてる。全参加者イチの躍動感で、表情も豊か。パフォーマンスとしての総合力では一番だったかも。こちらもトーク力もあってメンタルも強いタイプか。

 

■金光留々『キラキラ冬のシャイニーG』

パフォーマンス力では上位に一歩譲るものの、こと「アイドル力」においては頭一つ抜けている印象。衣装、髪型、選曲と高い自己プロデュース能力・アピール能力を感じました。

 

松原ユリヤ『SEXY SEXY』

客席を笑顔にさせることではナンバーワン。ちょっとたどたどしく『愛は 愛に 愛が 愛を・・・』と歌っていると「何が言いたいのかわかんなくなっちゃったのかな?」と心配になる。前回は選曲理由を聞かれて「簡単だったから」と答えて大人をザワザワさせたそうだけど、今回選曲理由を聞かれて「難しかったから」と答えて見事に伏線回収。

 

BEYOOOOONDS 応援企画FCイベント2019 ~晩春の陣ZIN~

平成最終日となる4月30日は、山野ホールで行われたBEYOOOOONDSの応援イベントに第一部・第二部ともに参加して来ました。

 

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■サプライズ発表!

第一部のイベント冒頭にて、先日撮影した『眼鏡の男の子』のMVをステージ上のモニターで初披露ということで、まだ自分たちも見ていないとステージ端に寄ってモニターを見つめるメンバーたち。そこに突然大仰な音楽と共にモニターに告知VTRが始まり、8月7日のメジャーデビューがサプライズ発表されました。

 

嬉しい悲鳴を上げ泣き崩れるメンバーたち。中でも高瀬くるみさんの動揺は激しく、ステージサイドからMCとして登場してきた啓太に感想を聞かれて、嗚咽交じりに絞り出す声で「長がっだぁぁぁあ」と答えていました。そうだよなぁ。高瀬さんや一岡さんは、研修生期間中に年齢的な焦りもあった上でデビューが発表されたものの、それからさらに一年近くも塩漬けの生殺し状態だったわけで。その間の不安や焦燥感はいかほどだったかと・・・。普段はチャキチャキ陽性キャラの高瀬さんだけに、その泣き崩れる姿は胸を打ちました。泣き止んだ後はメイクが全部流れたからといったん舞台袖にハケる高瀬さん。戻って来てからも何か聞かれてもオウム返ししかできないボーゼン自失状態で、メンバーたちからも「いつもはあんなに(トークが)上手いのに!」とツッコまれる始末でした。

 

ちなみにこの涙目の上気した顔で夢の中にいるかのように呆然としている様が、なんとも情事の後みたいで色っぽいなと思ったり思わなかったり(最低)。

 

ちなみに『眼鏡の男の子』のMVは本当に撮影はしたそうなのですが、本当につい先日の撮影だったらしく、現在編集中でまだまったく完成してないそうです。ともかくメジャーデビューが決まったのはめでたい! リリースイベントも楽しみですね。

 

 

■『不思議の国のアリスたち』パフォーマンス

その後は『不思議の国のアリスたち』で披露したパフォーマンスを、劇ではうやむやに終わった雨ノ森組とCHIKA#TETSU組の勝敗の決着をつけるというテイで再度披露。平井さんたちトランプ兵はまた判定役。西田さんのポイ、前田・岡村・高瀬組のトランプマジック、CHIKA#TETSUのハンカチマジック、高瀬さんたちのハットパフォーマンス、そして本番千秋楽で平井さんがギャン泣きしたという全員でのフラフープパフォーマンス。勝敗つけるなんて野暮だよね、どっちも優勝! とやっぱり勝敗はうやむやになるという楽しい茶番でコーナー終了。

 

 

■平成最後トークショー

一部のお題は「平成最後の日に白状する私の可愛い嘘」。

二部は「忘れられない平成事件簿」。

 

 

■ライブコーナー

・『眼鏡の男の子』(全員)

・『I&YOU&I&YOU&I』(CHIKA#TETSU)

・『シンデレラ・コンプレックス』(雨ノ森川海)

・『アツイ』(全員)

私服風のスカート衣装の上から学ランを着て強引に男の子になってしまう前田さん(笑)。「この戦勝てる」→「なにゆえ!?」をヲタが入れるのは知ってましたが、いつの間にか合いの手のほとんどをヲタが叫ぶ仕様に・・・。

 

しかしまさか一部も二部も持ち歌である『都営大江戸の六本木駅で抱きしめて』をやらないとは・・・。この曲を聴きたくて一部と二部の両方申し込んだようなものだったのにorz  なぜ? どうしてこのタイミングで持ち歌じゃなくてカバー曲なの⁈⁈ 「一部はサプライズ発表は見られるけどカバー曲/二部はサプライズはないけど持ち歌」というのはバリューに差を設けない観点からも良いバランスだったと思うんですけどね。まぁ、前日まで舞台やっててレッスンの時間がないのもわかりますが、残念です。まぁ、披露されたのが自分的ハロプロベスト3ソングに入る『I&YOU&I&YOU&I』だったのが救いですね。

 

 

■島倉りか

島倉りかさんはBEYOOOOONDSの中では一番「女の子」を感じさせるメンバー。これは彼女自身が女の子っぽいというだけでなく、見ているこちらを「男の子」にさせるということでもあります。40代のおっさんまで、教室で好きな子を横目で眺めていたあの頃の感覚に戻してしまう。心の中の柔らかい部分を甘く刺激される感覚があります

 

ただこれには弊害も! これだけ長くハロプロファンを続けていると半ば親みたいな目線でメンバーを見ているところがあるので、普段は恋愛発覚に対しても「10代だもんね、そんなこともあるよね。次から気をつけてね」ぐらいのテンションなんですが、「男の子の気分」というのはすなわち、「肥大した自意識をこじらせ、女性に自分の勝手な理想をアレコレと押し付けて他人に不寛容」というDT気分でもあるので、なんだか、もし島倉さんに恋愛が発覚したら「裏切られた!」と大騒ぎする厄介ヲタクに自分がなってしまうのではないかと心配だったりもするのです・・・・・・。

 

演劇女子部『不思議の国のアリスたち』

BEYOOOOONDSが主演を務める演劇女子部『不思議の国のアリスたち』を見て来ました。サイドから見る席だったので全体像を把握できない部分も多いのですが、大枠の雑感などを。

 

■演劇女子部『不思議の国のアリスたち』

演劇女子部『不思議の国のアリスたち』は、メンバーの躍動する姿が可愛いだけでなく、想像してたよりはずっと演劇としての体裁がちゃんと整っていて楽しめました。ただこの「想像してたよりは」というのはある意味では事前プロモーションとしては失敗してたってことなんですよね。

 

公開前のプロモーションでは「不思議の国になぜか大勢のアリスが現れ、どのアリスが本物かのオーディションを行う」、「歌・ダンス・ジャグリング・マジックが織りなす、摩訶不思議なファンタジー・パフォーマンス・ショー!」といった情報が公開されていました。ハロプロの舞台では、演劇としての完成度を追及する方向性と、メンバーの可愛い姿を楽しめればいいというジャンクな方向性の2つのベクトルが存在しているかと思うんですけど、この事前情報からだと大勢の人がかなりジャンク寄りの印象を抱いたと思うんですよ。それが「想像してたよりは」の原因であり、期待値のハードルを下げて劇の満足度を上げる効果はあったかと思いますが、メジャーデビュー前で集客に不安がある状況では、マイナスの効果も大きかったように思います。

 

ともかく事前のジャンクな印象よりもずっと楽しめたのは、複数のアリスが並列の存在ではなく、特定の一人=アン(山﨑夢羽 )を明確な主役として設定したことが大きかったですね。一人の少女の成長物語として物語としてわかりやすい筋が1本通りましたから。

 

ただですね、アンをヒロインとして認知させる方法はよろしくなかったと思っています。登場人物の中で誰が物語の主軸となるのかは、その物語の進行の中で観客が自然に把握していった方が納得感があるし、その方が物語に没入しやすいんですよ。例えば『LILIUM -少女純潔歌劇-』では、その冒頭でリリィだけがシルベチカの存在を覚えているという謎が物語を牽引します。そして「シルベチカのことを唯一覚えているリリィ」と「忘れているその他大勢」という対比がはっきり浮かび上がり、シルベチカの謎を追っていく過程でリリィが物語の主軸として自然に浸透していくわけです。対して今回の『不思議の国のアリスたち』では最初のナレーションでいきなり「あるところに一人の女の子がいました(=この子が主役ですよ!)ですからね。観客がそうと把握する前にナレーションで主軸を押し付けるのは下策だと思うんですよ。

 

特に今回の場合は山﨑さんがまだグループ内でまだセンターとしての実績を積む前の状況じゃないですか。そういう意味でも既に何曲もシングル曲のセンターを勤めていた『LILIUM』の時点での鞘師さんとは違うわけです。だからこそ余計に彼女を主役としていかに観客に納得させるかについてはもっとデリケートに扱うべきだったと思っています。誤解のないように言っておくと、今のBEYOOOOONDSで誰をセンターを据えるかと言えばやっぱり山﨑さんだと私も思っていますし、今回の舞台での演技や存在感もとても良かったです。だからこそ、今後のセンター路線としてのキャリアの出発点として、そのあたりに押しつけ感がないようにもう少し気を遣って欲しかったなと。

 

ワンダーランドから帰還したアリスたちの役名がメンバーの本当の名前と同じで、これから絆を結び関係性を築いていく舞台上の少女たちの姿が、そのまま現実世界でのメンバーの姿と重なる仕掛けとなっていました。ちなみに同じく役名=リアルネームだったのが、ハロプロの初めての演劇であった『LOVEセンチュリー ~夢は見なけりゃ始まらない~』。客席が「観客役」というエキストラとして作品世界に参加するところも同じで、意外と共通点は多いのかも?

 

 

 ■須藤茉麻(ハートの女王)

アンが表の主軸だとしたらその裏面となり物語を支えるのは間違いなく高圧演技でハートの女王を演じきった須藤さん。『ファラオの墓』におけるスネフェルみたいなもので、視点を変えて彼女を主役に据えても物語が成立する役所でしたからね。物語を主導し、客をイジリ、クライマックスを盛り上げとまさに八面六腑の活躍でした。

 

■高瀬くるみ(ミント)

アリスたちの中で唯一悪役になりかねない難しい役所を熱演。こういう役を振られるのはスタッフから信頼されている証。

 

■西田汐里(ホッピン)

真横から見るサイド席で見たので、ちょっとステージからほっておかれる寂しさもあったんですけど、そんな中でパフォーマンス中に一番こちらに向けてアピールしてくれたのは西田さん。嬉しい!

 

 ■島倉りか(ラベンダ)

冷静委員長キャラの眼鏡りか様がパフォ―マンス時に見せる笑顔のギャップにやられました。ヲタクちょろいからイチコロですよ。

 

■清野桃々姫(オレンジ)

テル! お前テルなんだろ・・・!?

 

■平井美葉(トランプ兵・スペード)

男の子役。ちゃんと声が出せてたよ! 見せ場は、相手をなじる気持ちよりも仲間を想う気持ちを前に出した「お前…最低だな…!」。

 

■里吉うたの(トランプ兵・ダイヤ)

女王様の客席イジりの後が里吉さんのセリフからのシーンだったんですけど、女王様のスカートが客席に何度もひっかかってなかなかそのシーンに行けなかった時に、演技スタートのタイミングを何度もずらされて「(><)もう勘弁してぇ~」という顔をしてたのが可愛いかったです。

 

■小林萌花(トランプ兵・クラブ)

 女王様に声を奪われてもどこか飄々としてるのが良かった。ここをあまり悲壮感たっぷりに演じてしまうと物語のバランスが崩れますからね。

 

 

 

『恋はアッチャアッチャ』のMV

■『恋はアッチャアッチャ』のMV

『恋はアッチャアッチャ』のMV撮影時に、アンジュルムの和田さんがウェディングドレス衣装を嫌がっていたと知ってかなり意外でした。 と言うのも、でき上がったMVからは「結局女は結婚するのが幸せ」というような旧態依然としたジェンダーロールの押し付けはまったく感じられなかったからです。

 

むしろ新郎なしでウェディングドレスを着ているその姿の美しさと完全性は、「女は男なんかいなくても何でもできる。結婚式ですら!」ぐらいの勢いでしたし、それを祝福するメンバーたちの姿からは「そんなあなたを馬鹿にするような人はもういない」といった肯定的なメッセージを感じました。

 

製作陣が実際にどういった意図だったにせよ、これくらいポジティブなメッセージに変換してしまうぐらいのパワーを今のアンジュルムは持っていると思っています。

マーベル映画究極批評

■マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか? 

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(てらさわホーク著、イースト・ブレス刊)

あくまで映画批評が中心で、図版やスチールの使用は一切ないため、いわゆるアメコミユーザーに向けたファン書籍ではありません。

 

原作コミック、公開当時の記事やキャストのメディア上での発言、スタッフ・製作陣のキャリア解説、オーディオコメンタリー、背景となる(主にアメリカの)社会情勢など、メディアの海に漂う情報を拾いつつ、でもそれらをオタク的に網羅するのではなく、あくまで映画評論としての切り口を明瞭化するために取捨選択して提示する編集スタイルと語り口がスムーズ。

 

評論においては、長期シリーズのブリッジとしての機能や、どれだけキャラクターに寄り添えていたかなどにも言及し、映画単体としての完成度だけでは断じることができないMCU作品ならではの魅力を掬いあげています。

 

キャプテン・マーベル』まで21作のMCU映画を1本1本個別に評論しつつも、読み進めるうちにその総体として10年間におよぶマーベル・スタジオ通史が大河ドラマとして立ち上がって来ます。それはあたかも単品映画を積み重ねて壮大なインフィニティ・サーガを創り出したMCUのようでもありました。

 

図版を使用せず、権利元と距離を置いたいわゆる非公式本だからこそ、『リミックス』や『バトルロイヤル』といった馬鹿げた邦題改変にも苦言を呈していて好感が持てます。(できれば吹き替えキャストの出来にも言及して欲しかったところ)