えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ハロプロ楽曲大賞2013関連:スマイレージ

スマイレージって私がハロプロから一番離れていた時期にデビューしたグループで、そういう意味で当時はメンバー個々人に対する思い入れってほとんどなかったんですよ。かにょんだけはblogでの文才が卓越してたから以前から知っていたものの、「ゆうかりん」って固有名詞ですら脱退近辺の騒ぎでようやく知ったくらいで。だけど「少しだけ距離をおいて楽曲は聴いてる」ぐらいのハロプロファンであった私にとって、グループとして当時もっとも印象が鮮明だったのって実はスマイレージだったんですよね。「日本一スカートが短いアイドル」ってコピーも、それに沿ったビジュアルもわかりやすく、楽曲の方向性も好きで輪郭線が明確だった。当時はモーニング娘。℃-uteに対する自分の中の印象がボヤけてたってこともあって余計にね。だからこそ2人抜けて、2期の4人が入ってって変動の中で「わかりにくくなった」という印象を強く持っていたんです。そんなわけで私は、長らく「脱退したスマメンバーに何の思い入れも持ってないクセに6人にスマイレージを受け入れられていない」っていう人だったんですよね。なんてやっかいな(汗)


でもメンバーに思い入れがあるないはともかく、グループ観を新しい姿にシフトするのってやっぱり難しいことだと思うんです。どれだけ今のメンバーが好きでも、どうしても過去の印象とのズレが気になってしまうじゃないですか。言ってしまえばモーニング娘。だって所謂「黄金期」のイメージから脱却するのに10年近くも苦労してきたわけですからね。私にしてもモーニング娘。に関しては、楽曲や事務所の姿勢への不満もあって黄金期の幻影を振り払うことが長い間できませんでした。9期・10期の加入からメンバーへの興味はググッと戻ってきたんだけど、「これが今のモーニング娘。なんだ!」って過去を完全に振り払って自分の中のグループ観を更新できたのってやっぱり『One・Two・Three』からなんです。自分は楽曲派でもなんでもない萌えオタクのつもりなんですけど、それでもグループの印象ってメンバーの入れ替えで刷新するわけじゃなくて、その時のグループの状況と合致したシングル曲と一緒に打ち出されることで初めて刷新されるんですよね。不思議なもんで。


そういう意味で、わたしの中でスマイレージの印象を今の6人での姿にアジャストさせてくれたのは『ヤッタルチャン』という楽曲なのでした。ちょっとおバカで、元気で、底抜けに明るくて。最大の武器の一つである田村芽実の歌唱力もがっつりフィーチャーされてるしね。


まぁ、だからこそ『新しい私になれ!』との両A面で、どっちかと言えば『ヤッタルチャン』の方がカップリング扱いだったのはちょっと残念ではありました。グループの歴史を牽引するのはシングル曲だと思っているのでね。実際私の周囲でも『ヤッタルチャン』の方が評判良かったし、話題になってた気がしたんだけどなぁ…。ただ、その辺の反応は事務所も感じとっているのか、次のシングル『ええか?』は曲のジャンルこそ違っても『ヤッタルチャン』で更新されたグループのイメージがちゃんと継承されていて安心しました。よりイメージを定着・浸透させるためにも、少なくともシングル曲に関してはしばらくはこの路線で行って欲しいなぁと思うところであります。