えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『Mr.&Mrs.スミス 』

それぞれ別の組織に所属する殺し屋であるブラピとアンジー
そのことを互いに知らずに結婚し…というこの作品、


面白かった。何もかもが予想の範囲内で、
(壮絶な一騎打ちの末、拳銃を至近距離で突きつけあって、
だけど互いに撃てずに怒涛のセックスに流れ込む、とか)

予想外の内容など何一つないのに、予想通り面白かった。
期待されたことを期待された通りにやって当たり前に勝つ。
これこそ横綱相撲というものだろう。
「期待」をさせた時点でもう勝ちは決まっていて、
あとは期待に見合う内容を用意するだけなのだ。
「セレブでセクシーな夫婦が殺し屋同士だったら面白くねー?」
というワンアイデアがすべてで、
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーという最高の素材を用意し、
妥協さえしなければ当たり前に面白い作品が完成する。
だから本当は「期待」をさせることこそが最も難しい。


私がハロプロに求めているのはこういうものだ。
モーニング娘。には明るくて元気な曲を
ごっちんにはクールでかっちょいい曲を
まずはそういった「本流」をしっかりと押さえるべきだし
そういう期待を裏切ってはいけないのだ。
本来ならば一番難しいはずの「期待」は既にあったのに
ユーザーを裏切り続けた結果、それを失ってしまった。
まったくもったいない。


特撮もそうだ。
「正義の味方が悪役をぶっとばす」。
それでいいのだ。
登場人物にグジグジ悩ませるのは作家の自己満足であって
そんなものは視聴者は大人も子供も、誰も喜んでいないのだ。