えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

選挙のこととか

80年代のアメリカドラマに『L.A.ロー 七人の弁護士』というのがあるのですが、私はこれが大好きでして、生涯マイベストドラマに認定し、今でも年に1回は全シーズン通して見るぐらいなんです。


で、このドラマの舞台となる法律事務所にはベニーという知能障害を持った雑用係が雇われているんですが、彼がまだ選挙に行ったことがないというので、事務所の弁護士であるマイケル・クーザックが投票を薦めるんですよ。だけどここで問題発生。彼の知能が十分ではないという理由で、選挙の管理局がベニーの投票を拒もうとするんです。で、マイケルを始め事務所の仲間たちは、この管理局の決定を不満として、裁判所で争うわけです陪審員はいない判事だけの簡易裁判なんですけど)。彼だってちゃんと考えられると。それはアメリカ国民に保障された一番の権利なんだと。


結果としてクーザック側の申し立てが受け入れられ、ベニーは投票できることになります。最後はベニ−が生まれて初めての投票をし、「どんなもんだい」って誇らしげな顔をするシーンでその回は終わります。


良いものだけが海を渡って日本で放送されるので、実はアメリカのドラマって言ってもピンからキリまであるのでしょうが、でもこの「ピン」の部分のクオリティに関しては日本のドラマはアメリカのそれに足元にも及ばないという気がやっぱりしますね。日本のドラマでもヒューマニズムに訴える内容はよく見かけるんですが、社会性・公共性に関する問題意識を高めるようなドラマはほとんど見ない気がします。お堅い内容ではなく、もうちょっと日常と地続きなものとして、公共性を扱うドラマがあってもいいと思うんだけどな。


そういう意味ではモーニング娘の『ザ☆ピ〜ス』の
「選挙の日ってうちじゃなぜか投票行って外食するんだ」
という歌詞なんて、とても素敵だと思うんですよ。