えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

特撮


TKさん曰く、「『シンケンジャー』の面白さは『電王』を超えている」とのことで(九十九式


まぁ、実は同じ日曜の朝の特撮モノとは言え戦隊シリーズ仮面ライダーを直接比較するのは乱暴な話なんですけどね。


戦隊シリーズってのはガチガチに枠組みが決まっていて作品の自由度は低いんですよ。主人公たちが色とりどりの5人+αで、「人間パートのドラマ→スーツパートでの戦闘→巨大ロボパートでの決着」という1話のフォーマットがあり、さらにオモチャの年間発売スケジュールから逆算される1年間のシリーズ構成もフォーマット化されている。こうした作品フォーマットは20数年のトライ&エラーの蓄積で最適化された盤石なものなんです。だからパッと見には毎年同じことをやってるようにしか見えない。でもそれでいいんです。だってメイン視聴者層は未就学児童で、大きくなったら卒業し、そして次の子供たちが新規加入するって前提なんだから。


言ってしまえば創作における「自由度」は低い。でもだからって作品ごとに個性がないと思うのは早計で、枠組みがあるからこそ作り込みやアイデアの差が際立つって面はあるわけですよ。また自由度が低いから作品性が低いというのも一面的で、それを言ったら歌舞伎の伝統演目とか、クラシックコンサートだって全部「個性がなくて、作品性に欠ける」ことになちゃうわけでしょう。人生においてもそうですけど、私はあんまり創作における「自由」というものに過剰な価値を置かないんです。


逆に『仮面ライダー』シリーズって、「主人公が変身してバイクに乗る」ってぐらいしかシリーズとしての共通点ってなくて(まぁ、最近は2号ライダーの登場とか、後半でのパワーアップとか、定型パターンは増えてきましたけど)、比較的創作における自由度は高いんですね。


だからなんだろ、戦隊とライダーを比較するのは、フィギュアスケートの規定プログラムとフリープログラムの演技に優劣をつけるようなものかなと。直接の優劣はつかなくても、その演目での点数は出るので、その点数同士は比較できますけども。で、私の中では規定プログラムで『シンケンジャー』は100点、『電王』はフリープログラムで95点と、そういうお話なのです。
(過去の私の『電王』に対する更新はコチラ
ゲキレンジャー』に関する感想はコチラ
仮面ライダー剣』に関する更新はコチラ



そういや次の戦隊モノのヒロインは『クイズ!ヘキサゴン』でちょくちょく見かけるさとう里香とキャナ〜リ倶楽部のみっきーなんだね。『仮面ライダーW』にもAKB48から板野友美河西智美が出演してるし、アイドリング!の森田涼花がシンケンイエローを演じて成功したことが、特撮とアイドルの関係をより親密化させている気運は感じます。ハロプロからもそのうち特撮ヒロインが出現するかもしれませんな。ソニンゴーオンジャーの敵役をやったことはあったけどねw。まぁ、元々どっちもオタクなジャンクなんだし、自然と言えば自然な流れ。