えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

不満サプライズ

『涙サプライズ』のCDで唯一気に食わないのがジャケット。村上隆を起用することにメリットって何一つないですよね。一般人から見ればただのオタク絵だし、オタクから見ればただのセンスに欠ける下手クソ。メリット、ないです。何より、どんなジャンルでもそうなんですが、私はアイドル関連ビジネスでは村上隆とからむのは特に良くないと思っているんです。


アイドルのプロデュースは難しい。次々と変化を与えて新鮮さを保たねばならない一方で、濃いユーザーは意外に保守的で変化に対する反感・反動も小さくはありません。かと言ってユーザーにおもねっていては組織の硬直を招きます。小はメンバーの増員・脱退から、大は楽曲の方向性まで、時にユーザーの意向に沿わない大鉈を振るわねばならない時があるでしょう。だけどユーザーだって駄々っ子ではありません。どんなに気に食わない改変であっても、それが将来的なグループの躍進につながるのだと信じることができれば飲み込むことはできます。つまり反感を乗り越えてユーザーがついて行くのに必要なのは、運営側のプロデュース能力に対する信頼感なのです。


だけど、村上隆なんて流行り業界の上澄みだけをかすめ取る、悪く言えば詐欺師、良く言っても業界ゴロでしかないですからね。今この時代に彼の周囲の代理店の口車に乗せられて村上隆に価値があると判断するなんて、クリエイターとしてのセンス、情報収集能力、流行に対するアンテナ感度、ビジネスマンとしての判断力に疑念を抱かざるを得ません。ただセンスが悪いジャケというだけでなく、そういう「ファンを続けるのに不可欠な運営側の能力への信頼感を損ねる」という意味で、彼の起用は害悪でしかないと思っています。