『仮面ライダー響鬼』
この話の中では仮面ライダーは「鬼」と呼ばれる妖怪退治の実行部隊なんだけど、その鬼の一人に鬼になるべく弟子についていたアキラちゃんが弟子を辞めてしまった。しかしどう考えてもこれが納得できないのだ。
●アキラは両親を妖怪に殺されて妖怪を恨んでいる
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●復讐の念で鬼になってはいけないと師匠から諭される
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●悩むアキラ
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●鬼を辞める
どう考えても整合性は取れていない。結局アキラは妖怪への恨みをどう処理したのか、まったく描かれていない。そんなアキラを「アキラが前向きに考えて決めたことですから」なんて言う彼女の師匠もこの時ばかりはただのバカに見えてしまう。プロデューサーや脚本家の交代劇なんて舞台裏には興味がないけれど、少なくともこれまで視聴者の中に構築したキャラクター像を投げ出していいわけはないと思う。