えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

「道重伝説」捕捉

七実三虚さんから頂いたコメントが素晴らしかったので、ここで改めて紹介させて頂きます。主に例の「道重伝説」の中で「彼女のラジオの中で久住小春の曲がかけられることはなかった」の部分に対するコメントです。見やすいように改行と句読点を追加させて頂きました。


七実三虚 2013/02/28 09:31
音源確認したところ確かに第5回で「バラライカ」は流れていた。調べた限り21回では「恋☆カナ」も流れていたし、道重は自身のラジオで久住のソロ曲を流していたのだ。件の伝説では人気や事務所待遇の格差を対立軸に卒業まで不仲のように語られている。だが真実は違う。久住は一貫して道重を慕っていた。道重の方も久住の傍若無人ともとれる言動は規格外の自由な性質さゆえと理解してからは振り回されつつも憎めない凸凹師弟関係エピソードをラジオでよく披露していた。まさに「笑いに昇華」していたのだ。


それは卒業セレモニー動画を見れば一目瞭然。「嫌いだった」発言の後に「メンバーもファンも、一瞬反応に困り会場は騒然」とせず、笑顔のメンバーと笑いの渦に包まれた会場が見えるだろう。道重さゆみはその頃からモーニング娘。の魅力を伝える優秀な語り部だったのだ。


――という道重異伝をお粗末な文章でお届けしました


参考までに
久住加入から卒業まで今うさpでの久住関連の発言を書き起こしが載ってるブログ(小春模様


第5回の書き起こしはこちらに(余談ですがミキティが腹黒さを出せとコメントしている この時期ぐらいからがさゆの毒説キャラの始まり)



七実三虚さん
わざわざ調べて頂いてありがとうございます!
「伝説」の作者が歴史小説作家だとしたら七実三虚さんは優れた歴史研究家ですね。やはりこういう一次資料にあたると恣意的な解釈や思い込みの部分というのは浮き彫りになってきますね。


道重さゆみはその頃からモーニング娘。の魅力を伝える優秀な語り部だったのだ
の一文には蒙を啓かれました。今まで私の中で明文化できていなかった彼女の重要な魅力のピースがビシリと埋まった感じがしました。万人、道重様のお言葉に耳を傾けるべきですね。


リンク先のサイトも素晴らしい。今でこそ動画投降が当たり前になっていますが、それ以前はこういった「ラジオ書き起こし」というのもファン文化の一つでした。それはメンバーの魅力を伝えたいという気持ちから来る地道な努力によるアーカイヴ化と発信。その膨大な作業量を想像するにファンとしての愛情の深さに感銘を受けざるを得ません。先人の残した偉大な業績に最大限の敬意を!


そしてここに記録されている通り、「伝説」の記述とは異なって『バラライカ』や『恋☆カナ』も番組内でかけているのに、「伝説」を読んで楽しんだ人を否定しないように「覆しちゃうかもw」と解釈に幅を持たせて笑いに昇華させた上で改めて番組内で『バラライカ』をかけた道重さんの配慮は本当に素晴らしいと思います。私だったら「正しさ」に固執してつい間違っている部分は「これこれこうで…」と逐一説明してしまうと思うのです。でも「正しさ」が人を傷つけ追い詰めることもある。彼女はそのことを十分に理解しているのですね。単にアイドルとしてでもなく、年下の少女としてでもなく、人として心から尊敬します。道重さんのように他人を思いやることが自然体でできる人間に私もなりたいものです。



■総括
「道重伝説」に関しては「楽しんでる人もいるのに水を注さなくても」という意見はたくさん頂きましたし、それにも一理あるとは私も思っていました。果たして書く価値があるのかと。


しかしこのように読んで下さった方の協力もあって、一連のやりとりの中で、単に「伝説」だけを読むよりも、ずっと立体的に道重さんの人間性と魅力が立ち上がって来たと思っています。少なくとも私にとっては道重さんに対する想いや尊敬がさらに深まって、大変意義深かったと言えます。読んでくれた方にとってもそうであれば幸いなのですが。


あとこういうやり取りを通じてより高次の理解に利用者全体が到達できるのは、既存メディアでにはないネットの利点だなとも改めて感じました。即応性に劣る既存メディアではどうしても発信されたらそれきりになりがちですしね。