えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

十二指腸潰瘍

実は私も遥か昔に十二指腸潰瘍を患ったことがあります。初期症状としては空腹時にみぞおちを押し上げるような圧迫感と、「ケプ」というくらいのごく軽い嘔吐感があったのですが、たいしたことなかったので1ヶ月ほど放置していたんです。そしたらある日、突然 激しい腹痛に襲われ、吹田キャンパスのテニスコートで倒れることとなりました。普通はその前の段階で薬によって散らすのが一般的なのですが、変に痛みに鈍かった私は潰瘍が腸壁に穴を空ける「穿孔」状態まで気付かなかったのですね。激痛は腸の内容物が腹腔内に漏れ出したことで起きた腹膜炎によるものだったようです。「十二指腸潰瘍、穿孔、腹膜炎併発」が医者が告げた病名です。そのまま病院に駆け込んで、緊急手術となりました。


手術は十二指腸と胃の2/3を摘出するという結構なもの。実際に武者小路実篤もこの病気で亡くなっており、たかが潰瘍と馬鹿にはできません。手術後しばらくは点滴による栄養補給のみで、その後の食事も流動食ばかりだったので、術後7日目ぐらいに3分粥の中に米粒をみつけた時には久しぶりの固形食物に感動した覚えがあります。
(あと手術の3日後、まだ点滴をつけたままの状態でオナニーをしたら、血圧が上がって点滴の管を頭の高さまで血が逆流してビビった覚えもあります)


入院自体は3週間ほど。最初の1週間はとにかくアチコチが痛かったのですが、後半の2週間は傷が塞がるのを待っているだけだったのでひたすら暇でした。術後は8kgほど痩せ、物理的容量制限からあまり量を食べられなくなったこともあって、未だに手術前の体重に戻ったことはありません。


ちゃんと食事をしてないと空っぽのお腹の中で胃酸が腸壁をガリガリ削るのでよろしくありません。以前からblogなどで田中さんの食生活が不規則なことは見て取れましたが、今回の件は間違いなくそれも原因の一つでしょう。今後は医師の指示に従って、食生活を改善して欲しいものですね。


ちなみに緊急手術にあたって、看護師さんによる剃毛を経験しました。最初はそのシチュエーションに妙に興奮したりしてTKのTinKが元気になっちゃったらどうしようなんて考えが頭をよぎったものでしたが、実際は極限の痛みのせいでそれどころではなく、むしろ限界まで縮こまっていました。そしてそんな状態を妙齢の女性たちに晒されることに「違う! 違うんだ! 俺の実力はこんなものじゃないんだ!」と心の中で涙を流すこととなったのでした。