えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読了

『時雨みち』 藤沢周平新潮文庫
江戸時代の商人を題材とした時代小説の短編集。と言っても扱うのは人間関係の機微なので、一つ一つは現代におきかえても成立する筋立てなんだけど、やはり江戸時代の「情緒」があってこそ小説としては完成しているのでしょう。


結構ほっこりしたオチの人情話と、ラストまで救われない話とがあるんだけど、その両者が同じ肌触りで混在しているのが興味深い。どちらも人生。人の善意も、それが及ばぬことも等価値であるという、一種の諦念にも似た眼差しが感じられる。人の意志がこの世をあれこれ左右できるわけじゃないんだと、その、この世界に対して謙虚である姿勢が心地良い。




デュラララ!! 成田良悟電撃文庫
最近アニメの方の脚本家の方とのお付き合いがあったんですけど、アニメの方は途中から見たら全然わかんなかったので、改めて原作を読んでみました。把握。