2010-08-02 読了 『天の刻』 (小池真理子:文春文庫) 短編集。40を迎え、自分という人間を把握した女性の、死を視野に入れた恋愛、あるいは諦念。 『妻の女友達』 (小池真理子:集英社文庫) 悪女を描いた短編集。 ここで描かれる悪女のありようは、男が思い描く「悪女」とはステージが異なると言わざるを得ない。それはパラメータではなく特質。そして究極的には男とは関係なく成立する特性なのだ。