『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』の続編ってことなんだけど、別に何の続編でもいいじゃん!とか思ってたら意外なキャラのつながりがあってニヤリ! それ以外は全体的にそこそこ! うん、実に「そこそこ」な映画でした。
観終わった後の感想戦で、あれしたい、これしたいはわかるんだけど、詰め込み過ぎやねん! ちゃんとカタルシスを感じられる回収ができないんなら要素はもっと絞った方がええねん! 話の焦点がぼやけるねん! 島って限定状況と人間の対立劇は結構いい筋立てで物語の内圧をもっと高められそうだったのに! ゾンビ映画は「死人が生き返る」って決定的な理不尽を突きつけられて人間性が剥き出しになってる様を観るのがいいのに、頭の中だけで考えたようなとってつけた理念はいらんねん! レズって設定の女性キャラがいたけど濡れ場がないから肩透かしやねん! …と二人してツッコみまくってましたが、こうしてツッコむところまで含めてB級映画の楽しみなので、同好の志と共に見られたことで大変満足な一日でした。ホントにね、楽しいからこそ毎回見てるわけで。
それにしても前の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』もそこそこだったわけで、『ランド・オブ・ザ・デッド』の奇蹟的な名作っぷりはなんだったんだろうなぁ。思えば『ランド』は見るからに制作予算の桁が一つ違ってた。誰かが金出したってことは誰かが口も出したってことで、ロメロおじいちゃんは話を集約させるのが下手みたいだから、本人が好きなことを好きなようにやるんじゃなくて、エンタメの常道を押さえた誰かがちゃんと手綱を握った方が良い作品になるんだろうな。昔の押井守みたいなもんか。