えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

侍戦隊シンケンジャー

デザインやギミック、セクシー度、アクションなどの面で格別に優れているわけでもなく、シリーズフォーマットにも忠実。戦隊ものとして何一つ「変わったこと」をしているわけではありません。しかし確かに最高の作品でした。


結局はドラマが良かったと、その一言に尽きます。「殿」と彼に仕える「侍」。日常ではあり得ない身分差のある極端な関係に焦点を当てた作りだったからこそ、各人の関係性がより鮮やかに描き出されていたのだと思います(終盤のサプライズも含めて)。不思議なもので、そういう枠に押し込めたからこそ、各キャラクターの個性はより魅力的に立ちあがってきたのでした。本当にどのキャラもキメるべきところで気持ち良いくらいビシッとキメてくれて。ありゃあ惚れますよ(w


また闘う者と後方で支える者、あるいは大人と子供、そういった関係・対比がきちんと描かれていたのも印象的でした。「特別な才能」とはすなわち天(あるいは社会)から与えられた「役割」であり「義務」です。そしてそれは「特別な才能」がない人々がそれぞれの持ち場で支えてくれて初めて有効に発揮できる。子供向けヒーロー番組だからと無闇に万能感を煽るのではない作りに、創作に対する真摯な姿勢を感じましたし、そしてそれこそがより一層彼らを魅力的に見せていたと思います(世に溢れる中二ラノベに見習わせたい!)


1年間心から楽しませてもらいました。
出演者を含め、スタッフの皆さま本当にお疲れ様でした。