えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ストリップを見に行ったよ

知り合いがストリップ劇場に出演中ということで見に行って来ました。「ヌードありのショーパブ」ってのはロンドンで見たことあったけど、いわゆる「ストリップ」って見たのは生まれて初めてでした。 なんか性風俗というよりは、能とか田楽とかの伝統芸能の近くにカテゴライズされてるんですよね。頭ん中で。少なくとも「平成」ではなく「昭和」に属する世界でしょう。


踊り手さんは5・6人でそれぞれのソロステージが連なる2時間弱のプログラムが途切れなくループ上演されてて1日4回回しという構成。 何時から何回目という時間の告知は一切ないのでテキトーに入場して、1周したら帰るという感じなのかな。ちなみに入場料は5千円。別に追い出しはないのでその気になれば朝から晩まで4周見るのも可。外出も可能なので食事を採りに出かけることも可能です。




■会場
地下1階の会場は、奥のステージから1m弱のごく短い花道が客席中の円形センターステージに伸びているという構成。この円形ステージは回転装置付きなんだけど、ロック機構が弱いのか、回転してない時でも上で踊り子さんが動くごとにガタガタ動いててなんか見てて危なげだった。円形ステージを囲むかぶりつきの席があって、後方には普通の映画館のようにイスが並んでました。


客席は全部で50席ほど。 私が見た時はMAXで30人ぐらい入ってたかな。
客層は大きく分ければ3種。

・年金暮らしのお年寄り(60%)
・営業合間らしい背広のサラリーマン(10%)
・B系若者(20%)

最後のはいかにもパチンコで小勝ちしたんで寄ってみたって感じ。その他、私を含め正体不明なのが10%ほど。私が見たのは夕方の2周目の途中〜3周目だったので、時間帯が変われば客の構成もまた変わるんでしょうね。

(後ろでずっとタンバリン叩いてたの、 アレってただの客なんかなぁ。スタッフなんかなぁ。 スタッフとは名ばかりの誰かのヒモなんかなぁ…)




■ステージ構成
ステージの構成は基本的には皆さん一緒で、


●Aパート
着衣のダンス(アップテンポな曲が多い)


●Bパート
薄着になってのムーディな曲で、衣装を脱いでポージングしながらのステージ回転など。ポーズはボディラインをキレイに見せるものとモロに局部を見せつけるものと2種ある。


●アンコ−ル? 
1回ステージをはけてから別衣装で再登場。ここは割と「御開帳」に特化したパートで円形ステージから四方に向けて順番に足を開いてお見せしていく。


●ポラロイドタイム
ステージ終了後、踊り子さんによるポラロイド撮影タイム。
1000円払って好きなポーズを指定してポラ撮影ができる。
(素っ裸で思いっきり開脚とかでもアリ)
ここで軽く会話したり、握手したり、プレゼントを渡すことも可。
まんま地下アイドルのイベントですね。


ストリップといっても地方の温泉街とかの場末ではないんで、局部でバナナを切ったり、吹き矢を吹いたりする曲芸的なものとか客を舞台に上げての本番ショーみたいなことはさすがにありませんでした。




■感想
踊り子さんのスキルはハロプロで言うと「演目もらって3年目」ぐらいのスキルを平均値としてそこから若干のプラスマイナスがある感じ。初めての舞台だったという私の知り合いは当然マイナスの方で、 ダンスとしては実に微妙な出来でした。 『初めてのハッピーバースデー』の頃のあさみぐらいの微妙さ。笑顔も硬くて、正直見ててハラハラしたけど、エッグの小学生メンバーを応援するのってこういう気持ちなのかなw

やっぱ先輩の上手い踊り子さんは、足を思いっきり上げた、フィギュアスケートで言うスパイラルシークエンスみたいなポーズでも、上げた足がビシッと固定されてるんですよね。私の知り合いのは「頑張って上げてます!」感丸出しで 足とか体がプルプル震えてました。 あと上級者はボディラインの見せ方が美しいし、表情の作り込みもちゃんとしてます。 素人目に見ても、上手い下手は結構明確にわかるもんですね。


知り合いの出番が終わってポラタイムに、私も撮影をお願いするフリして挨拶。一応撮影もしたけど、まさか顔見知りに「下半身丸出しで足開いて」とオーダーできるわけもなく、普通に着衣でニッコリと。


席に戻ったら会話を聞いてたらしい隣の20代らしい兄ちゃんに
「何? 知り合い?」とか聞かれたけど
「彼女のブログのファンでコメントとかよくしてるんですよー」
とか誤魔化しておいた。ちなみにその茶髪の兄ちゃんは暗い場内でグラサンかけてて、被りつきの席にいる割には興味無さそうにしてて、なんか外国のお酒をビンでラッパ飲みしてるというスタイルだったので、てっきりステージに上がろうとするトチ狂った客とかを止める役割のスタッフか何かかと思ってたんだけど、普通に一般人だった。私の後でポラロイドお願いしてた。


その兄ちゃんは結構ストリップはよく来るらしくて、その後は新宿の劇場事情とかいろいろ話しました。 こっちが 「ストリップって今日初めて見ました」 って言ったから、「ここは先輩としてオレがいろいろ教えてあげなきゃ」とか思ったんでしょうな。兄ちゃんが「やっぱ1回はここで見なきゃ!」って言うので、次の踊り子さんは円形ステージの最前で見ました。眼前30cmとかで開脚されると、もう性的なものというより「身体器官!」って感じでかえって興奮はできないというか。ただただ「ドヒャー!」という感じでした。 過剰にドラマチックな曲でクライマックスのシンバルのバシャーン!っていうSEに合わせて目の前でガバーッ! だもん。そりゃもうリアルに「ブフォッ」ってなるって。


終演後「いやぁ迫力が違いますねぇ」って言ったら
兄ちゃんは「そうだろそうだろ」的なドヤ顔で嬉しそうでした。



■総評
皆さん綺麗でしたし、芸としてもなかなか見どころはあったけど、やっぱりテレビで見知った伝統芸能を改めて生で見てるような感覚で、性的に興奮はしなかったです。 こういう直接的な射精やおつき合いに結びつかない風俗というのは、ワビサビのわかる人の遊びなんでしょうね。