えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

倖田來未の羊水失言

倖田來未自体には特に悪意も好意も持っていないので(でも『FF』の曲は好きヨ)、発言自体には特に言うことはありません。ただ、実際問題、高齢になればなるほど自然妊娠の確率も、人口的手段での着床率も下がり、逆に流産の危険性、ダウン症の発生率は上がります。このことが意外と認知されていないような気もしますし、この少子化の時代にこの辺につっこんだ話があってもいいような気もします。


例えば会社で働いていて、結婚したら退社しようと考えている女性が、「会社は仕事上でなんらかの成果を残してから辞めよう、そして子だくさんな家庭を築きたい」と人生設計を組んでいた場合、望みの前半に時間をかけ過ぎると、後半が実現しにくくなります。しかし「女性を産む機械に例えると〜」という発言がいつの間にか「女性は産む機械だ!」に歪曲されているこの社会では、例えそれが医学的事実であっても、うかつに「子供をたくさん産みたきゃ早く会社辞めなきゃ」なんてアドバイスはできないでしょう(実際この発言も、言い方によっては十分セクハラや女性差別になるでしょうし)。確かに極めてプライベートな問題ではありますが、少子化という社会問題として考える際には、「ライフスタイルは人それぞれ」というスタンスからもう一歩だけ踏み込んで話す必要があるように(いい年して独身の身で)思いました。


高齢出産について
http://www.welcomebaby21.com/kourei.htm
「高齢出産ほどダウン症の発生率が上がる」という統計データを「だから早く産め」というような脅迫に使うもアレだし、またダウン症の子のご両親を「自分たちの責任だ」という心理に追い詰めることになってもいけないとは思うけど、それでもやっぱり医学的な事実を周知せしめることは大切かと。知った上での選択でないと、自分の人生に責任取れないし。




読了
赤朽葉家の伝説』(桜庭一樹