海堂尊
『チーム・バチスタの栄光』
『ナイチンゲールの沈黙』
『ジェネラル・ルージュの凱旋』
『螺鈿迷宮』
と読んだが、一体海堂尊という作家はどこに行きたいのだろう・・・。『バチスタ』の頃はまともなメディカル・ミステリーだったのに、最近はキャラクターに「ロジカル・モンスター」だの「ハウンド・ドッグ」だの「アンラッキー・トルネード」だの「氷姫」だのといった二つ名を持たせて、どんどん異能者バトルものみたいになってしまった。なのに最初の『バチスタ』が「このミステリーがすごい!」の大賞を取っちゃったもんだから、必ず帯の宣伝文句に「あの『このミス』大賞の・・・」と煽りが入る。つまり宣伝文句と内容がどんどん乖離していってしまってるわけだ。面白くないわけではないんだけど、どうも尻が落ち着かない。
とにかく死後医療としてオートプシー・イメージングを普及させたいことだけはわかった。