えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『笑顔の君が太陽さ』

『笑顔の君が太陽さ』が最高だったおかげで気分良く年が越せそうです。そのせいで「わんふぉー」への抵抗感が少し薄まったのがちょっと悔しくもありますがw 一部に言われてるように「さゆセンター」という意識はあまりなかったですね。今の道重さんが中心にいるのはあまりに自然なことなので。



歌詞としてはやや説教臭い内容のはずです。だけどそれをさほど感じさせないのは、漠然と世間に放っているのではなく、誰から誰に向けてのメッセージであるかが明確であるからでしょう。



>大人はズルイとか そう 感じているだろう
>大人は君に戻りたいと思ってるよ


そう、「大人」から「子供」へ向けた歌詞。こんなにストレートに大人(親の世代)の立場から子供達に対し無限の優しさを歌った歌詞は今までのつんく♂楽曲にもあまりなかったんじゃないでしょうか。親から子への愛が溢れていますし、かつてそんな無償の愛を注がれる存在であった子供時代へのノスタルジーまで感じさせます。


そして間奏明けのブレイク部での道重さんのソロカット(4:00)、これはそんなメッセージを発する大人と受け取り手である子供との中間の存在。「愛を受けて健全に育ち、大人になったかつての子供」の象徴に思えます。子供時代を終え、今まさに自分の足で歩いていく世代のその姿。


大人から見れば子供はいつまでも子供で、いつまでもこの腕の中で守ってあげたい心配な存在です。この道重さんは愛を受けて成長したかっての子供として、そんな大人たちに「大丈夫だよ」と微笑みかけているようにも見えるのです。それを見て、子供が自立していくことの嬉しさ、こんなにも美しく健全に育ったのだという誇らしさ、そして手元を巣立って行く寂しさ……そういったさまざまな感情が溢れて何度見ても心臓が締め付けられるのでした。