おとももちからBerryz工房の速効USBを見せてもらいました。
娘。ヲタとしてベリキューのコンサートを見た率直な感想としては、「過去の楽曲資産をそのままの力で活かせているのは実に羨ましい」というものがあります。娘。の場合、近年のコンサートにおいては原則的に在籍メンバーの加入以前の曲を披露することはありませんよね(対外的な場は別として)。確かに「新生モーニング娘。」を立ち上げるにあたって、「かつての栄光」に依存しない姿勢を見せることは必要な措置でした。しかし新生娘。がある程度確立された今となっては、改めてその禁を解いてもいいんじゃないかという気もしています。
そう思ったきっかけは、先日の渋谷ekiatoイベントで披露された『ザ☆ピ〜ス』でした。あの時は
「今回11年ぶりにオリオン連続1位を獲ったわけですが、その11年前の連続1位曲を披露します」
という流れで披露されたんです。そのように「現在歌う意味性を明示しつつ、今の娘。で踏襲する」という精神的手続きを踏んだ『ピ〜ス』には、「過去の栄光にすがって」という抵抗感はまったくなく、単純に「今の娘。が『ピ〜ス』を…!」という歓びがあったんです。
だから過去の楽曲資産を現メンが自分たちのものにする機会があればいいなぁと思ったんですね。ただそれも漫然とセットリストの1曲に加えるのではよろしくありません。そうじゃなくて、コンサートの中に「過去曲踏襲」のための1コーナーをちゃんと設けて、過去へのリスペクトとか、その曲を歌うことの意気込みとかをきちんと表明してみせて、その上で歌うことによって現メンによる再烙印が施せると思うんです。そうやって過去の資産を取り込んでいけば、ここぞと言う時には「15年の歴史」をそのまま力に変換できると思うのですよ。
単純に、大好きな現メンたちが、自分が大好きな『恋レボ』や『IWISH』を歌った時に自分の中にどういう感慨が湧くのかを体感したいというのもありますけどね。今ならすごくポジティブに受け入れられる気がするんだな。