えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

本道

以前、モーニング娘。が歌謡曲や失恋ソングを連続してリリースしていた時期に、私はこう書きました。他の歌い手と比べた時の「女性アイドルグループ」の一番の独自性は「若い子」が「大勢いる」ことだと。そしてその特性を一番活かせるのは「明るくて元気な曲」であると。当たり前のことなんですけど、情報が氾濫する世の中で当たり前のことを見失わずにいられる人は意外に多くはないわけでして。


Everydayカチューシャ』において人数の多さを最大限に活かしたパフォーマンスを披露するAKB48を見ていると、上記のアイドルグループの本道をガッチリ押さえているなと感心させられます。アイドルグループに求められているものを十全に体現しており、曲調も王道。忙しい中、海外ロケまでしてPVも作り込んでいますね。


このように本道において順当にやるべきことをやってるという安心感があるからこそ、総選挙やジャンケン、ヤンキードラマ、合唱曲リリースといったさまざまな奇策をポジティブに受け取ることができるのでしょう。ハロプロにおいても楽曲リリースが盤石だった頃は、私もさまざまな周辺事項を余裕をもって楽しめていました。だけど、歌リリースという本道において不満を抱き始めると、それ以外の奇策も悪ふざけのように見え、素直に楽しめずにイライラとしてしまうことが増えていきました。


つんく♂一人の才覚に依存する限り、どうしてもクオリティを安定させることは困難です。良曲がリリースされても、その先も続くという安心感がないので、今のモーニング娘。にあと一歩が踏み出せないでいます。9期メンバーが大好きなので、その一歩を超えたいと願ってはいるのですが。


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