えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

そのやり方、全然冴えてない。外国人参政権


外国人参政権反対派の「たったひとつの冴えたやり方」


↑の罪山さんの意見がちょっとどうかと思うので、外国人参政権について少し書いておこうと思います。罪山さんは他のことには筋道立った考えができる方なのに、この問題に限ってなんでこんなことになっちゃってるのか不思議でなりません。最近はお堅い話題を避けていた当blogでこんな話題についてあえて書くことにしたのは、すごく生意気な表現だけども「面白い文章を書く罪山さんがおかしなこと言ってるのを諌めたい」というのが率直なところです。




まず話の前提として、よく「税金を払ってるんだから参政権をあげてもいいじゃないか」なんて意見を聞きますけど、これはまったくの誤解。税金は公共サービスの対価であって、参政権のお代ではありません。でなければ税金の多寡によって参政権が変動することになってしまいます。実際には、例えば私が税金を納めるどころか生活保護(=税金)で養ってもらうようになったとしても参政権は剥奪されません。なぜなら参政権は、税金を払っているかどうかとは関係がない、私が日本国民であることに依る固有の権利だからです。そこでよく出される例えは
「下宿人が家賃を払ったからといって家族の方針に口を出せるようにはならない」
というものです。


で、この例えで言うと罪山さんの意見というのは



1・今、家の維持には誰かを下宿させることが必要である。


2・下宿人を家族会議に参加させたくない人には、下宿人に対する不信と憎しみがある。


3・そんな家には人は下宿したがらない。それは困る。


4・下宿人が「家族会議に口を出したい!」と言い出さないようにするために
  下宿人の待遇を良くしよう。


こうです。


まず、下宿人なのに「家族会議に口を出したい!」「そうする権利がある!」と言い出す人はちょっとおかしな人です。不信がられて当然です(※1)。おかしな人を不信に思ったからと言って、「不信に思ってる!」「憎しみがある!」と批難されても困ります。そして誰かを下宿させる必要があるのなら、こんなおかしなことを言い出す人じゃなく、まともな人を下宿させればいいだけの話だと思います。


そもそも下宿人が下宿を選ぶ基準は、家賃や、場所や、部屋の広さや、食事の有無や、滞在可能期間といった「居住条件」です。誰も「家族会議に口を出せる権利」なんてなくて当たり前のものを基準に下宿先を選んだりしません。


同様に、日本ほど安全で快適な国なら、労働条件さえ整えば、参政権の有無なんて関係なくいくらでも労働者は入ってきます。当たり前のことですが、労働者が求めるのは参政権なんかじゃなく働き口賃金なのですから。要するに、外国人の住み易さと参政権を引き替え可能なものとして同列に扱うのは筋違いで、「外国人が『参政権が欲しい』と言い出さないように待遇を良くしよう」という罪山さんの意見は的外れなのです。



また
>今の日本では参政権以前に、タテマエでは平等とされているモノゴトついて
外国人を差別するのが当たり前とする空気があります。

と唐突に断言されていますが、「不当な外国人差別」が日本にもしあるのなら、それは「不当である」というまっとうな理由で修正すればいいのであって、「外国人たちが参政権が欲しいと言い出さないようにするため」なんてトンチンカンな理由を付加する必要はどこにもありません。



そもそも「家族会議に口を出したい!」と言い出すおかしな下宿人を拒絶することに対し、「不信」や「憎しみ」といったネガティブワードを持ち出す手法にも疑問があります。それはまるで「差別だ!」と騒ぎ立てて相手を委縮させ、自分の主張をゴリ押ししようとする人みたいです。


確かに日本人は「NO」と言うのが苦手で、相手に何か要求されたらそれがどんなおかしな主張であっても、断ることに罪悪感と精神的プレッシャーを感じるものです。しかし、そのプレッシャーから解放されたいからと言って相手のおかしな要求を飲んだり、交換に何かを譲歩したりすれば、相手は調子に乗ってさらなる要求をゴリ押ししてくるだけです。それってまるっきり、日本の教科書や靖国参拝といった本来口出す権利がないことで騒ぎ立てて圧力とし、他の争点で日本からの譲歩を引き出そうとする特定の国々のやり口とまったく一緒じゃないですか。実際に京都のウトロ地区問題のように本来ありもしない権利を主張された結果、多額の税金が投入され、日本人が多大な不利益をこうむっている事例がたくさんあります。どうして何十年とそれを見てきて気付かないばかりか、日本人の側からそれに加担しようなんて考えるんでしょう。


気がついたら下宿人が家の中で我がもの顔で振る舞い、家人の方が肩身を狭い想いをしているなんて状況は私はまっぴらです。それどころか、既に家賃を払わずに居座り、家人から小遣いをせびって生活している輩だって何万人といる現実を直視して欲しいと思います。




このエントリーのタイトルである「たった一つの冴えたやり方」って有名なティプトリーJr.の小説を見てピコーンとひらめいたんでしょうけど、奇しくもこの小説に登場する主人公の少女にとり憑いた寄生生物って、自分の思うように宿主の行動を誘導するために、宿主の脳の快感中枢を刺激するんですよね。上記エントリのような考えって「自分は外国人にも親切な優しくて正しい人」だという風に自分の良心と優越感が刺激されて気持ち良いんでしょうけど、知らぬ間に寄生生物の意のままに動かされているってことがないように気をつけて欲しいものです。




(※1)
おかしなことを言い出す人には相応の理由があるのです。
きちんと断るのが正しい対応です。
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1253729/




・いいですか皆さん、民団は韓国に行って、「韓国に住む永住権を持つ外国人に選挙権を与えて下さい」というお願いをしたんですよ。すると韓国の国会は「ふざけんな、憲法第一条にも書いてあるとおり、選挙権は大韓民国国民がもつ神聖な権利である」として全員一致で否決されたんですよ。

・ところが民団は「ちょっと待ってくれ、韓国にいる日本人に選挙権が与えられると、日本列島にいる韓国人が選挙権を持つことに大きな前進になるんだ。この法案さえ通れば日本は韓国の、ソウルの思い通りになりますよ」とハッキリ国会の委員会で答弁しているんですよ、皆さん。


・そしてその次の本会議では全員一致でこの法案は可決されたんですよ。どういう事がわかりますか。明らかに日本を外国の、韓国の勢力下に置こうとしているか、その意図がミエミエなんですよ