えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

読了

『舞田ひとみ11歳、ダンス ときどき探偵』 歌野晶午:カッパノベルズ)
>刑事×難事件×おしゃまな11歳=歌野晶午流「ゆるミス」
ってことだったけど、実際には11歳との会話の中から事件解決の発想を得るだけで、11歳は別に捜査そのものにはまったくタッチしない。っていうかチョイ役でしかない。あとタイトルにもなってるのに、ダンスなんてまったくしてない。


歌野晶午は『女王様と私』で、ミステリとしては最低のほうり出し方をしてたけど、そこで描かれていた「小学生の女王様」のキャラクター造形だけは素晴らしかったのだが、ちょっとそっちの方向性の期待も見事に裏切られてしまった。


ちなみに『私の女王様』の時の女王様が素晴らしいと思ったのは
・相手にとっての自分の価値を熟知している
・その価値を損なわずに相手を従わせる術を知っている
・相手に一切の温情を持たない

という3点が描けていたことです。