2008-07-11 読了 『うしろ姿』 (志水辰夫:文春文庫) 短編集。いずれもどうしようもない事情で貧しさや犯罪と近しい人生を歩んだ人物たち。そのどうしようもない部分は多くの場合すでに遠い過去で、もう大きな感情のうねりがあるわけではなく、諦めとか覚悟とか、いろんなものを背負って人生を歩いてきた。その、揺らがないうしろ姿を眺めるような物語。