『愛の言霊』

なんか腐女子の友人に舞台挨拶試写会にまで連行されたのに、さらにＤＶＤまで貸し付けられてしまいましたよ。徳山秀典（キックホッパー）と斎藤ヤスカ（ボウケンブラック）が主演のボーイズラブ（ＢＬ）もの。ＢＬと言いつつも映画の方は割とまともな同性愛青春グラフィティに仕上がっているんだけど、最後の５分に「さぁサービスシーンだぞ！」と言わんばかりのからみがストーリーとあんまし関係なく挿入されてて心が折れる。

この話にはゲイカップルである二人の間に波風を立てる女の子が登場するんだけど、徳山に憧れつつ結果としてフラれ、「このまま二人を見ていたい」なところに落ち着くから、映画を見に来た女性ファンの感情移入の対象でありつつ、嫉妬心を煽らないんですよね。しかも劇中で「かわいい子」として扱われていることに説得力を失わない程度には可愛く、二人の男優と比べ、男優ファンが気後れするほどには可愛くないという絶妙のビジュアル。この子の配置の妙、キャスティングの妙が映画のキーなんだよね。