えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

藤本美貴

恋愛報道を受けて藤本さんの脱退が決定しました。私が雇用者ならこういう判断はしないだろうなとは思うけど、事務所(あるいは本人)の決めたことにどうのこうの言うつもりはありません。定見のない事務所のすることをアレコレ分析したりしても不毛だからです。


ただこうなると、彼女たちの「娘。」としての生殺与奪の権利を盗撮カメラ小僧が握ることになります。それはなにか、私が信じてきたモーニング娘。の価値が著しく損なわれることのように感じられ、私には不愉快なことでした。「彼女たちが在籍するか卒業するかっていうのは、そんなちっぽけなことに左右されることだったの?」という気持ちです。メンバー一人一人の卒業に意味を見い出し、そこに受け継がれる物語を読み取ろうとしていた者としては、実に面白くない時代になったということです。




ともかくまぁ、辞めちゃったわけです。ただ、元々本人がどれくらい「モーニング娘。のリーダー」に就任することにモチベーションを持っていたかが見えないので、どうも感情的に反応しにくいんですよね。本人がすごくやりたがっていたのに志し半ばでこういう事態になったのなら、それは一つの悲劇なんでしょうけど、どうもそこまでの様子ではなかったというか。元々、藤本さんの性格からして「その状況・状況で自分らしく楽しむ」という構えないタイプのように思えますからね。そういう意味では、ファンの立場としては本人の気持ちを察して反応することってのは難しいです。本人もそりゃあアレコレ無責任に報道されての結果ということで面白くはないでしょうけど、案外サバサバしてるのかもしれませんしね。



私の中では藤本さんはやはり娘。メンバーとしては傍流であって(傍流だからこその多層性をもたらす存在ではあって、そのことは『愛あら』のPVに端的に表れていると思う)、「いずれは去ってゆく者」という前提はずっとありました。ただスキルと人気の面で他のメンバーに不安が多かったので、思いのほか残留が長くなっているのだろうと。そういった意味では、彼女が脱退してようやく娘。が本来の姿に戻ったのだとも言えます。


もう一つ言うと、これでようやくガッタス色を払拭することができたな、ということ。全国優勝を目指すテニスの選手に野球もしろって言うのはどう考えてもおかしな話で、それと同様に、アイドルが歌手活動に劣らないぐらいのウエイトをもってフットサル活動に取り組んでいるのは私の中では論外でした。そういう意味でも、これでようやくモーニング娘。本来の姿に戻ったのだという印象です。



いろんな報道が続いた後で、ある意味ドン底からのスタートとなりましたが(あと、なにげに以前の形態の『ハロモニ』がないことがイタいですが)、高橋と新垣が中心となって作り上げる新しいモーニング娘。の姿には期待を感じています。