えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

『武装錬金』

小学生の頃って、アニメで初めて『北斗の拳』を見た後に「オマエはもう死んでいる」って嬉がって何度も言ってたどこにでもいるアホガキだったんですけど、その頃の童心に一瞬戻りました。「臓物をブチまけろ!」のシーンは10回ぐらいリピート再生しちゃいました。一言で言えば「王道ジャンプアニメ」って感じですね。


絵柄もオタク好みの萌え系に落ちることなく、それでいて今風で洗練されてるし、動きもいい。声優陣にもとりあえず違和感は感じません。原作ではどう隠しても芳しく漏れ出てくる和月のオタク臭が、私にとって最大のネックだったので(あのギャグ化のタイミングとかも寒くて仕方がなかった)、第三者が介在しているおかげか、アニメではそれが随分と緩和されているような気がしました。ハッキリ言ってアニメの方が原作よりもよほど「ジャンプマンガ」らしいですねw


原作ではかなり魅力的な悪役に成長したパピヨンに比べれば、主人公のキャラが弱く、そのせいかアンケート人気は伸び悩んで連載は打ち切りに近い終わり方でした。よほど無念だったのか、単行本の最終巻ではかなりの書き足しをして「真のエンディング」を迎えています。アニメではその「真のエンディング」から逆算してキッチリ話を作ってくれるんじゃないかな。話を消化して再構築する側としては、原作が既に終了しているってのはかなり強みだと思うんですよね。通常ジャンプアニメは原作人気との相乗効果を狙っているので連載中にアニメ化されることが多く、そういう意味では珍しい例だと期待しています。OVA版の『剣心』といい、なんか和月氏って原作のポテンシャル以上にアニメには恵まれますよね(w


ここまでメジャー性を感じる出来だと逆に深夜枠での放送がもったいないとも思うのですが、ジャンプ的には18時頃のアニメゴールデンタイムは雑誌に反映されるメリットが大きい現行作品に枠を優先させたいのだろうし、これは既に連載終了してる作品が割を食うのは仕方がないかな。また先も触れた通りこの作品の魅力は敵役であるパピヨンの存在に依っている部分も大きいので、パピヨンのアレ具合や残酷描写への規制が幾分かは緩いという意味では、作品にとっては深夜枠での放送でよかったのかもしれないとポジティブにとらえておこう。ま、連載中だとハガレンと被るし、トキコツンデレキャラは今でこそ活きるってことでやっぱ今で正解かな?


それにしても「臓物をブチまけろ!」は好きなんだけど
次回予告の締めで使うセリフじゃないよなぁw