えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ドラマ『吉祥天女』

吉田秋生のコミックが原作のドラマ化。
ある日、田舎の高校に美しい少女・叶小夜子が転校してきた。その美貌に惹きつけられた男はやがて次々と不幸な目に…。
超カンタンに紹介するとこういうスートーリーで、小夜子は『日出る処の天子』における厩戸皇子のように、魔性の魅力で周囲の人間を惹きつけ、支配し、劇中の「事件」を牽引してゆく。


小夜子を演じるのは岩田さゆり(15)。この役柄は「魔性の女」という陳腐な比喩ではなく、「魔性」そのものを感じさせなければならないのだけれど、どっちかと言えばふっくらとしてカワイイ系のお嬢さんである岩田さゆりには正直荷が重かったように思う。「ドラマはドラマ」と割り切る性質なので、普段はキャスティングに関して原作とのマッチングはそれほど気にしない方なんだけど、さすがにこの物語は進行を小夜子の特異性に拠るところが大きいので、ここでのイメージのミスマッチは全体の出来に影響しそうだ。