えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

リンゴ

私のように浮薄な仕事で口に糊する身としてはなんとなくの概念としての職人というものに憧れる気質がある。そしてなぜかそれは「りんごの作り手」にイメージが集約される。
「これが僕です」
そう言って誇りを持って差し出せるシカと形あるものがあるってことに憧れるのだ。なんだか100万の言葉を尽くすよりもその人を雄弁に語るようじゃないですか。受け取った相手も
「強くて優しい味ですね」
なんつったりして。いいなぁ。
あと命の恩人とか恩師とかに自分が育て上げたリンゴを毎年贈るとか。
「あらアナタ、今年もKさんからリンゴが届きましたよ」
「うむ、彼も元気でやってるようじゃな」
みたいな。こう、そういうリンゴ農家の人が実際にいるのかどうかは知らないんだけど(笑)、なんとなくこういう浪漫を託すイメージとしてのリンゴ作りに憧れる気持ちがある。もちろん自分にリンゴ作りが勤まるとは思えないし、また仮にもう一度人生をやり直したところで自分は自分にしかたどり着かないんだろうけど、そういう自分と違うものへの無責任な憧れとしては、ある。いいなぁ、リンゴ作り。