『義経』
今年の大河ドラマ『義経』は当たりだと思っているが、木曽義仲を演じている小澤征悦はやや力不足の感が否めない。 「覇気・豪気のある人物」を演じようとしているが 役者本人にそれだけの豪気が伴わないためどうしても 「都に想いを馳せ目をギラつかせる」といった
覇気演技に空虚な感が否めないのだ。
それは巴御前を演じる小池栄子も同様。彼女は芸能界で強気な「キャラ」で売ってはいるけど、そういうキャラでサバイブできるのは実際にはかなりバランス感覚に優れ、強きにぶつからないよう上手く立ち回ることができているからだと思う(それは芸能人としては彼女の美点なわけですが)。そのあたりが巴御前を演じるには齟齬を起こす部分かと
その点タッキーは違う!
彼が演じているのはヒーローであり、
そして彼は間違いなく現実の世界でもヒーローだからだ!
大勢の人間の共同幻想を引き受けるアイドルという仕事はまさにヒーローと呼ぶに相応しい。なぜなら歴史上のヒーローもまた民衆が欲し、その共同幻想の中に生み出されるものなのだから。
劉備しかり、義経しかり、新撰組しかり。権力を握った勝ち組は民衆のヒーローとはなり得ない。時代の流れや強きに抗い、敗れた者だけがヒーローとして祭り上げられる。なにせ「判官贔屓」だからね。
そう考えるとハロプロメンバーに演じて欲しい役割も見えてくる。
エレンさんの「なっちはナウシカだ」という主張は外れていない。
ごっちんがジャンヌ・ダルクだというのも悪くないかもしれない。
でも「乙女(ラ・ピュセル)」という呼び名は嫌がるかもな。
ヽ(`Д´)ノ<処女じゃないぽ!