えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。


新しい蕎麦屋を開拓したのですが、蕎麦の味はイマイチでした。どうもね、お店の佇まいから「蕎麦ならこんなもんで十分でしょ」という店主の声が感じられた場合は、まず味が当たりってことはないですね。ところがこれがうどんの場合、ちょっと…という店構えでもそこそこの味だったりします。どうもうどんに比べて蕎麦って味の分布域が広いような気がします。汁の味はうどんの方が幅がある気がしますが。




ファミレスで涼みながら小説を読んでいると、隣の席にギャルの二人組が。聞こえてきた会話は

サザンは桑田さんでしょ。ミスチルは桜井クンじゃん。
でもスピッツって「誰?」って感じしない? 
でも誰?って状態で長く続いてるのってそれはそれですごいよね〜

なるほど…と思わずうなづいてしまいました。


いや、草野君だけどね。


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読了

 
チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』 塩野七生新潮文庫
枢機卿の赤い衣を剣に替えイタリア統一を目指した風雲児、チェーザレ・ボルジアの生涯を、例の歴史書とも文学とも言えない七生節で描き上げた一作。




『難民探偵』 西尾維新講談社
言葉遊びもメタ・フィクションも封印した西尾維新。これが意外と真っ当に良かった。まぁ事件の謎解き自体は小粒ですけど、就職難民である主人公−− すなわち見通しは甘く危機感を抱くのが遅かったものの、分不相応な夢を描いているわけではなく、どちらかと言えば生真面目で、人と同じように努力はしていたのに、蟻地獄に足を取られるように遍く企業から不採用通知を受け取った女性−− の描写が実にリアルで身につまされました。