えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

夫婦明暗の岐路?:キッチンのリフォームの話

■楽しいリフォームイベント

結婚後、「昭和の台所!」って感じで使い勝手が悪かった我が家の台所をリフォームしました。我が家では晩御飯はほとんど妻さんが作ってくれていましたが、昼は家にいる私が自分で作りますし、夜も洗い物は私の担当。2人とも使うものなので、事前にカタログを見て見当をつけ、リフォーム業者と相談した後にメーカーのショールームに2人で見に行ったんです。

 

一言で「キッチンのリフォーム」と言っても、全体サイズ、シンク、蛇口、排水溝、フードレンジ、ガスコンロ、壁、収納 etc・・・と、キッチンを構成する要素は多岐にわたり、各要素ごとにグレードや機能、色、素材が異なる商品があるので、それら一つ一つを選定していかなくてはなりません。そしてやっぱり使い勝手が良さそうなものほど相応にお値段が張るんですよね! 事前に内容や予算を見当つけて行っても、現物を見ると「やっぱりもうこっちの方が・・・」と迷ってしまう。ショールームならではの高揚感もあるし、ガイドしてくれるメーカーのお姉さんも弁舌滑らかだし。2人でアレコレ迷って相談した結果、結構予算オーバーにはなってしまいましたが、結果としてでき上がった今のキッチンはなかなかに思い入れがあります。

ちなみに一番のお気に入りは非接触センサー付きの蛇口です。全然予定になかったけど、ショールームで一目惚れしました。理由はSFガジェットっぽくてカッコ良かったから・・・💦

 

そんなこんなで、この日のことはあれこれ2人で迷ったことも含めて楽しいデートとして記憶に残っています。でもね、これも私が比較的余裕のある働き方をさせてもらってるおかげだなとも思うんですよね。

 

■結婚ダークサイド

例えばこれが夫は仕事が激務で、家事を全部奥さんに任せている夫婦だったとします。まずそもそも夫側はリフォームの必要性に思い至りませんよね。使ってないんだからそれが不便だとはわからない。実家は同じような昭和の台所で回ってたのに、どうして(自分が稼いだ大金を出して)リフォームしないといけないのか。夫側がそう思っていると、妻側は職場環境の改善を訴えているだけなのに、なぜかまるで贅沢なわがままを言っているような構図になってしまう。とは言っても予算を出してもらう身では下手に出るしかなく、さぞ理不尽な心境になるでしょう。なんとか口説き落としてリフォームを了承させたとして、妻側が一緒に相談して仕様を決めたいと言っても、夫側はそもそも使ってないキッチンに具体的な要望などないので「好きに決めたら」としか言えない。しかも「好きにすれば」と言いつつも、予算の相場感覚を共有していないので、それが高ければ「なんでこんなにするの?」と文句は出る。

 

ショールームに行くにも一悶着ですよ。まったく興味のない買い物に付き合うなんて退屈極まりないわけで、「激務の合間のせっかくの休みぐらいゆっくりさせてくれよ」というのが夫側の心情でしょう。行ってもあれこれ迷って時間がかかれば不機嫌になるかもしれないし、行かなかったら行かなかったで当初の予算をオーバーでもしていたら納得はいかないでしょう。かと言って予算通りに我慢しスペックを落としたら、妻側は台所に立つ度に不便を感じて「あの時にお願いを聞いてくれなかったから・・・」と少しずつ不満が溜まっていくかも。

 

■明暗を分かつもの

以上は大袈裟かもしれませんが、あり得ない話ではないでしょう。リフォームという同じイベントが楽しい思い出にも不満の材料にもなってしまう。結局は2人の気持ち次第で、それにはお金か時間か、何らかの形で余裕が必要なんだろうと思う次第です。我が家はお金はないけど私の勤務体系から時間には余裕がありますからね。