えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ここだけ変えたい『ニッポンノD・N・A!』

 小室サウンド直撃世代としてブチ上がらざるを得ない『ニッポンノD・N・A!』ですが、実は初聴の時から気になってる点が2つだけありました。まずは歌詞の面で、私ならこう変えるというのが以下の歌詞です。

 

DADADADAモンゴロイド D・N・A!

 ↓

心で受け継ぐD・N・A!

 

まず「がんばれニッポン」がテーマなのは大いに結構なんですが、そのニッポンの境界線に「DNA」を採用していることがひっかかります。要は血統主義的にとらえられるんじゃないかという心配ですね。「DNA」という言葉自体は「受け継がれるもの」という比喩的な意味でも使われるので、そこはできるだけフワっとさせておきたいところなのですが、よりによって「モンゴロイド」という生物学的な分類名を出すことでそれがフィジカルな意味だと特定してしまっています。これがちょっとね。なので「心で受け継ぐD・N・A」とかにしておけば、比喩的な意味に留めておけますし、「心なのにDNAて!」というツッコミ所として笑ってもらいやすいかと。

 

「ニッポン」の定義の境界がDNA・血統だと何がまずいかと言うと、外国から帰化して日本人になった人や、ハーフの人に疎外感を与えてしまうから。私はエンタメにおけるポリコレ(political correctness)とは、言葉狩りとか古い何かをあげつらって攻撃するためではなく、できるだけ多くの人にわだかまりなく楽しんでもらうためにあると思っています。いろんな人にBEYOOOOONDSを好きになって欲しいですからね。

 

 

あともう一点、これはもう完全に予算の問題で仕方がないとは思っているのですが、変えたい点の2つ目はMVの展開。間奏明けの最後の盛り上がりの部分は多様な人種・多様な衣装の人が集まる国際会議的な場所にあの会社のみんなと一緒に乗り込んで、周囲を巻き込んでその場の全員で盛り上がる展開にして欲しかったなと。というのも出だしで「生粋の内弁慶」って問題提起しているのに、最終的に日本人(仲間内)だけで盛り上がっているのでは「展開」になってないかなと。見た目も派手になるしええやん?