えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ユニコーンストア

以前に住んでた駅のゲームセンターは客同士が年齢関係なく仲良くて、いっつも昼間からいる仕事何してるのかわからないおっさんが高校生相手に「学生のうちは恋愛しておけ。制服オプションがタダだから」って語ってたんだけど、こんな尊敬できないアドバイス他にある?

 

ユニコーンストア

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ユニコーンストア

キャプテン・マーベルを演じたブリー・ラーソンが主演および初の長編監督を勤める『ユニコーンストア』をNetflixで見ました。

 

アート業界で挫折して派遣社員になってたブリちゃんのもとに一通の招待状が届く。招かれて着いた「ザ・ストア」にはやたらハイで怪しげなおっさん(サミュエル・L・ジャクソン)がおり、ブリに新しい仕事を薦めて来る。その仕事とはユニコーンの飼育係だった・・・

 

とあらすじを書くとなんかラリってるようにしか思えない内容ですが、寓話性に乗せて女性の自己肯定への過程を描いた、小粒ながらもなかなか良い作品でした。何よりブリーさんがとてもチャーミングで。

 

でも不思議なことにブリーさんの場合にはそのチャーミングさには性的なものが含まれないんですよね。彼女は劇中である青年といい感じになるんですけども、2人の間にも性的なニュアンスはまったく感じられず、純粋な人と人との間の「親しさ」だけが立ち上がって来るんですよ。

 

思えば『キャプテン・マーベル』でも女性が主人公だからって恋愛要素はゼロでした。同じ「強い女性ヒーロー」を描いた『ワンダーウーマン』ですら恋愛要素はあったし、『ジャスティス・リーグ』では素直になれないアクアマンの心をほぐしたり、フラッシュのラッキースケベの相手だったりと、「女性」としての役割りを担わされている場面は散見されました。だけど『キャプテン・マーベル』はそれすら皆無。ディズニーの方針もあっただろうけど、やっぱりこれが可能だったのは彼女の稀有な存在感も大きかったんでしょうね。