えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

映画『ドクター・ストレンジ』


■『ドクター・ストレンジ
マーベル映画の最新作『ドクター・ストレンジ』を見て参りました。ストレンジさんは魔術で戦うというマーベルユニバースの中でも異色のヒーロー。その異色さを表現した、『インセプション』みたいな“現実が歪む”系のCG映像は圧巻でした。しかもその歪んで上下が回転する景色の中でアクションを見せるという点ではなかなかに目新しい映像に仕上がっていたのではないでしょうか。


ただストーリーの見せ方には明確な難点が一つありまして、それはストレンジさんのその時点での相対的な強さが伝わらないということ。見ている限りではストレンジさんの修業期間は半年ぐらいに感じられるので、そんなストレンジに倒される敵が弱く見えちゃうんですね。私は基本的に主人公は「俺TUEEE」でいいとは思うんですが、どれぐらい「TUEEE」のかは周囲のリアクションを描いてしっかり観客に伝える必要があると思うのです。「たった半年で●●を習得したのか!?」とか「まさか●●が持ち主と認めたのか!?」とかね。そう意味では、本作でが修業半年でどれくらい強いかよくわからないストレンジさんがボス敵を倒しちゃったことで、敵も味方もしょぼく見えてしまったのが残念です。


まぁ根本的には「誕生編」って説明しなきゃならない設定も多いし、難しいんですよね。『キャプテン・アメリカ』も『ソー』もイマイチだったし。そう考えると『アントマン』と『デッドプール』の面白さはやはり頭抜けていたなと。