えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ライブビューイングのカメラワークがひど過ぎた件

…などと某掲示板的なタイトルで始めてみましたが、これが釣りだったらどれだけ良かったことか。先日武道館で行われたモーニング娘。コンサート2016年秋「MY VISIONは新宿バルト9のライブビューイングで観ました。ところがこのライブビューイングのカメラワーク、スイッチワークがちょっと酷過ぎたんです。


もちろんこれまでのライブビューイングでも「メンバーのソロパートをアップで撮り損ねる」というミスは何度か見掛けました。そりゃああれだけの人数が細かいパート割で歌って動いてしているんだからある程度は仕方がないことです。しかし昨日のライブビューイングはそういう次元ではありませんでした。そもそも「歌ってるメンバーをアップで撮ろう」という意志がないのです。


最初の曲は『MY VISION』だったので、雰囲気重視で引きの絵が多いのかと思っていました。しかし『ムキ出しで向き合って』あたりではっきりそうじゃないとわかりました。生田さんの貴重なソロパート「丸腰で挑め」が全体ショット。あげくの果てには羽賀ちゃんの「スッピンのあなたで勝負できる?」まで全体ショットです。その後も『Do it NOW!』での石田さんのラップ部分で石田さんが一切映らない(もちろん「キスがしたい」も映らない)とか。極めつけに『What is LOVE』に至っては歌ってるメンバーをソロで映すカットが一切なし。3回ある「is it necessary?」がすべて全体ショット…。万事この調子で、いくらなんでも異常です。


要するにこれは、スイッチ指示担当者が準備不足で誰がどの位置で歌うかをまったく把握しておらず、下手に寄るとその準備不足がバレるために、カメラを引いた4・5人のショットか、全体ショットで誤魔化そうとしているんですよ。その4・5人のショットも、動きを把握していないから「この動きを撮ろう」という意志が感じられない“なんとなく”なトリミングばかり。あげくの果てにはソロショットを映した気になってるのか、引きショットで会場のモニター画面を映す始末です。それに加え、全体ショットばかりでは絵面に変化が出ないと思ったからか、「さらに引いた会場ショット」を頻繁に混ぜるという暴挙。いや会場ショットも現場の雰囲気を伝えるためにたまには必要ですけど、これからサビで観ているこっちがグッと前のめりになったところで、全体ショットから一気に遠ざかって会場ショットですよ。ライブビューイングは何度か観てますが、こんなに観客の生理と合わないカメラ割は初めて経験しました。


はっきりと準備不足が伝わりましたが、それだけじゃなくて全体的に技術的なミスも目立ちました。まぁ、前線のカメラさんにとってもスイッチ指示者の意図が不明過ぎるからでしょう。一瞬だけ別カットが差し挟まってすぐに別カットにスイッチする事故が30回ほど、ピントがボケたり合ったりまたボケたりとフラフラする事故が50回以上ありました。




鞘師のラスコンもライブビューイングで観ましたけど、まったくこんなことはなかったので、おそらくは熟練の担当者が辞めたのか、体調不良などで急遽別の人が担当することになったのか……。どういう事情が裏であったのか、それはわかりません。ただ、メンバーは今の11人で最高のステージを見せようとしていました。それだけに、準備不足で未熟なスタッフのせいでそのステージの良さがほとんど伝わってこなかったのが残念ですし、腹立たしくてならないのです。