道重さゆみ卒業発表
一年前だったら「早過ぎる」と事務所を批判していたかもしれません。今でもそう感じています。でも今感じている「早過ぎる」はきっとこの発表が１年後でも10年後でも変わらずに感じていた類のものでしょう。間違ってないし、誰も悪くないし、将来について心配してないし、後輩も信頼してます。文句のつけようがない。だからこそ感情の持って行き場所がなくて、ただただ、ひたすら寂しいのです。
男の気配を見せないで
髪を染めないで
リア充しないで
不幸にならないで
慣れないで
飽きないで etc…
ヲタとして不可避に抱いてしまう勝手な願望。彼女たちに押し付けてしまうエゴ。それはヲタの原罪というべきものです。中でも「卒業しないで」というのはその最も罪深きものでしょう。モーニング娘。に在籍している限り、メンバーは青春の全てを捧げることを求められます。そんな過酷な場にいつまでもいて欲しいと願うのは傲慢で残酷なことなのです。その傲慢さを自覚するが故に、そして本人の将来などを考慮するが故に、これまでメンバーに対して100％の純度で「卒業しないで」と願う事はできずにいました。
だけど道重さんは
最年長になっても毎日本当に娘。としての活動が楽しそうだったし、
メンバーとも仲良さそうだったし、
ファンをあんなに愛してくれたし、
娘。以外に将来のキャリアに向けて始めたい事がある訳でもなさそうだったし…
だから、「ずっといて欲しい」と願う事が許されるような気がしてたんです。
そして実際に卒業が発表されて今想うのは、ずっとそういう気持ちでいさせてくれたことへの感謝です。「ずっといて欲しい」、道重さんは私が罪深くもそう願う事を許してくれている存在でした。
そのことにずっと救われていました。
.
