えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

モーニング娘。'14 トーク&握手会 @昭島モリタウン:場外編 小さな同志に花束を


さて私が参加した昨日の昭島でのトーク&握手会。私は自分の1回目の握手が終わって、少し人ゴミから出て会場横から握手会の様子を見ていたのですが、近くに小学高低学年ぐらいの女の子とその父親という父娘連れがやって来たんです。どうも女の子は鞘師さんが好きらしく、父親に「自分も握手したい」とねだっていたんですね。だけどお父さんは聞いてくれません。2人の会話を聞いていると、どうやら2階の新星堂で既にDVD付きの限定版を買っていたらしく、


「同じCDをさらにもう1枚買うのは無駄遣いだからダメ」


とのこと。お父さん、ごもっともです! ぐぅの音も出ない正論が傍で聞いているこのいい年こいた大人の胸にもグサグサ刺さります! そうやって諭されている女の子を見て私は考えたんです。私のポケットにはまだ何枚かの握手券が残されている。Twitterでよく見るヲタ美談よろしくコレを女の子に譲るのもアリではあると…。だけどね、私は黙って女の子を見守ることにしました。だってね、小学生ですよ。彼女がこの先ファン活動をしたいのなら、どう考えたって親のスネをガシガシ齧っていかないと続けられはしないのです。だからこれは彼女が超えるべき試練だとも思ったのです。それでも「いざ」と言う時は、と握手権を握りしめながら父娘の様子を見守っていました。「頑張れ、頑張れ」と心の中でエールを贈りながら。そして粘ること数分、ついにお父さんは根負けし、父娘はCD販売コーナーへと歩み去って行ったのでした。


おめでとう!


彼女は「好き」という自分の気持ちだけを頼りに一つの壁を乗り越えたのでした。あの年代にとっては社会の半分にも匹敵する親という壁を。そうやって自分の力で踏み出した趣味人としての一歩に、私は「同志」として密かに祝福と喝采を贈ったのでした。業が深く、険しい道ではありますが、歓びに満ちた道でもあります。彼女がこの道を歩き続けるのか、思春期に離れてしまうのか、またいつか戻って来るのかわかりませんが、いずれにしてもその歩みに幸あれと願うのでした。


そしてお父さん、今週は昼ご飯のカツ丼を牛丼に変え、あるいは天ぷら蕎麦をかけ蕎麦に変えて過ごされるのでしょうか。お父さん、ご苦労様です! 日本のお父さん、立派です! 無駄遣いを許したこと、あるいは娘さんのわがままを通したことは教育上良くなかったかと心配されているかもしれません。もちろんその可能性はありますし、そのことに関して私なんかが言えることはないでしょう。だけどこれだけは確信をもって言えます。モーニング娘。は娘さんの毎日を素敵な輝きで彩ってくれるはずです。そしてその溢れる愛と笑顔で娘さんの心をきっと豊かにしてくれます。何かを大好きになった記憶はきっと大きくなっても娘さんの人生に力を与えてくれると信じます。


そしてお父さん、もし将来 娘さんがアイドルとしてデビューすることになったら「昭島から推してました!」と古参ぶるのでそん時はよろしくお願いします!




しかし、この話 第三者目線で見ると
「アイドルオタクが小学生女児の後ろに立ってニヤニヤ眺める事案が発生」
でしかないんですよねー…。