えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

正史とその隙間

15歳のモーニング娘。テレ娘。


モーヲタテキストサイトの正統たる素晴らしい更新ですね。本筋として内容もですけど、その作業量とベクトルも。これだけ長い歴史を持つグループですから、ヲタの間で共有されている認識を改めて他者に理解できるように伝えるのって相当に難しいことだと思うんですよ。だけど一次資料にあたり、画像を用意する手間暇をかけ、必要ならばリンクを貼り、論を積み重ねて、それこそ『One・Two・Three』以降にファンになった人にもそれを共有してもらえるように解説されている。単純に作業としても結構大変でしょう。その作業量を支えた熱量に脱帽します。多くの人にこの「もかまっちゃ史観」とでも言うべき内容が「正史」として採用されそうです。


ただ、あまりに美しい物語なので、個人的にはその「本筋」から零れ落ちる要素を塗り込めてしまうという心配も。やっぱりね、飯田さんは道重さんほどには想いを伝えることは上手くなかったと思うんですよ。不器用だったってのもあるし、プライドや主役願望を捨て切れなかったのもあるし、なによりタンポポを失ったことに対する割り切れなさをどうしても後輩にぶつけてしまう面もあったと思うから。圭ちゃんに間に入ってもらわないとなっちと仲直りできなかったくらい謝るのが下手な人でもあったしね…。


もかまっちゃさんの更新にあるように卒業間近に言葉にされて、最終的にはメンバーに伝わった部分も大きいとは思うんです。だけど、日々の活動の中でそれをどれだけ実感してたかと言うと、やっぱりそこは今の9・10・11期メンバーが道重さんに感じてるほどではなかったろうなとも思うわけです。
(あれだけ飯田さんに懐いてた辻ちゃんなんか飯田さんがリーダーになって甘えさせなくなったとたんに速攻でなっち派になってたもんな(泣) ののかお原理主義な面もあった私にとってはそれが結構なトラウマで、だからこそ今 まーちゃんが道重さんに懐いてるの見ると救われたような気持ちになるのでした)


そこを考えると、道重リーダーは飯田さんの気持ちの部分は「是」として学んだと思うんですけど、その一方で普段の振舞いとかどういう態度で怒るかという実技面では飯田さんの例を「否」として反面教師にした部分もあったんじゃないかなと思うわけなのです。いや、いいんですよ! 一番大切なのはその気持ちの部分なんで! ただ、もかまっちゃさんの更新を読むとあまりに飯田さんが「出来たリーダー」に見えてしまうかなと。


いろいろ不器用な人でした。


そして不器用なりに一番辛い時期を勤め上げたリーダーでした。