えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

モーニング娘。2013秋ツアー CHANCE!

連続3作1位のシングルとアルバム『the BEST! Updatedモーニング娘。』をひっさげての秋ツアーだったわけですが、とにかく黄金期、プラチナ期、新生期、どの時代の楽曲もフレッシュな輝きを放っていて、それでいてそれらが背負っている背景や16年の歴史が重荷ではなく今のメンバーを後押しする力になっていると感じました。これぞモーニング娘。! 


その内容はと言えば、とにかくハード! 通常のコンサートならアルバム曲でバラード曲なんかが息継ぎに入るところが、『ザ☆ピ〜ス』とか『LOVEマシーン』といった上げ上げのスーパーヒット曲なわけですからそりゃあハードにもなろうというもの。曲のつなぎがスムーズかつ盛り上がる演出でMCも少な目という構成もあって、休む間なんてありません。見ている方ですらハードなんですから、ステージ上で踊っている道重さんが『シングル大全集』の時のハードさと肩を並べると語り、「辛い。明日に響く…」と嘆くのも無理なからぬことです。


でもそのメンバーの運動量がそのまま客席の楽しさに直結しているステージであったと思います。だからその楽しんでいる客を見てやってる方も絶対にモチベーションが高まるし、やってて楽しいと思うんです。それを見てさらに客も盛り上がる、という無限ループ。よくコンサート はステージと客席が共に作り上げるものだと言いますが、確かにあの空間はどれだけスキルが高いパフォーマーがステージに立ってもそれだけでは達成できない到達点に辿り着いていたと思います。


道重さんも書いていますね。



道重さゆみ GREE 公式blog
やっぱりファンのみなさんも、
今回のツアーは、結構ハードですよね!?。゜(゜´Д`゜)゜。

でもでも
そのぶん
すごーく
いいあせ
かけて〜
しあわせ
でーーす


「メンバーの運動量がそのまま客席の楽しさに直結しているステージ」と書きましたが、単純なことようでさまざまな要素が複雑多層的にからみ合うアイドルビジネス、中でも16年の長い歴史を持つモーニング娘。においてその単純なことを達成するのが一番難しい。これまでは常にその両者の間でなんらかのエネルギーロスが生じていました。その要因は楽曲の出来であったり、コンサートとしての構成であったり、卒業や増員といった目の前に集中できないグループの状況であったり、対世間的な動向や勢いであったり…。言ってしまえば、今回のツアーではそういった阻害要因がすべて取り除かれた状態で行われているのです。その万全の体勢を整えるために長い積み重ねが必要であったし、またそのための打てる手をすべて打って「人事を尽くした」と言えるのが新生モーニング娘。(とりわけ今年に入ってからの)の活動でした。そうしていよいよ最大の阻害要因でもあった「ファンの側が持つ過去のモーニング娘。からの呪縛」までが払拭され、長い歴史のすべてを前向きな力として身に宿すことができたのが今回のツアーであったと思います。


16年の歴史を確かに背負っているのにその足取りはブギウギのステップを踏むように軽やか。そういう楽しいコンサートでした。