究極のアイドル vs 至高のアイドル
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山岡:「見て下さい。言いにくいことからも逃げずに、自分の言葉でファンを安心させる。そしてコメント欄にはそんな彼女を信じるファンの声が溢れています。これこそアイドルとファンの理想の関係。鈴木愛理こそ究極のアイドルと言えるでしょう」
京極:「そうやな。鈴木はんは歌もダンスも申し分ない。 まさに究極のアイドルやわ」
海原:「これは困った。京極さんまでそんな男の戯言に同調されるとは…」
山岡:「戯れ言だと!?」
海原:「そうだ! 士朗、やはりお前はアイドルのなんたるかをわかってはいない!」
山岡:「なにぃ!?」
海原:「彼女を信じるだと? 当たり前だ! 仮にも名門ハロプロに10年在籍するアイドルだ。ヒートアップしている連中とて愛理と写真の男がつき合っているなどとは実は本気では思っていない!」
京極:「なんやて!?」
山岡:「じゃあ一体何が問題だと言うんだ!?」
海原:「よいか、ファンは対象をアイドルとして崇めた瞬間に、普通の異性としてアプローチする術を失う。ファンとアイドルいう一線を超える行為はアイドルの神聖性を汚す行為に他ならないからだ。 彼女達の立場を守るためにファンは自らの首に重い枷をかけるわけだ」
富井:「だけど最近はリアルにつながろうとするファンも多いって聞くけど…」
谷村:「黙っていたまえ、富井君!
つながり目的のピンチケなど断じてアイドルファンではない!」
富井:「ひぃっ!」
栗田:(さすが元ゆうかりんヲタの部長…。ピンチケの動向には厳しいわ…)
海原:「言うまでもなく大学時代というのは、男が恋愛に対して最もアクティブな時期。そしてアイドルが大学に通うということは、そんなまっさかり男子(ヤングアニマル)の群の中に自分を投げ入れる行為に他ならない。それはつまり、登下校中に話しかけたり、LINEに誘ったり、ノートを貸し借りしたり、そういう健全な男子としての当たり前の同年代の異性に対するアプローチを−−−すなわち彼女をアイドルと認め、崇めるファンには決して許されない行為を−− ただ学部が同じになっただけの有象無象どもに許すことなのだ」
山岡:「うっ…!」
栗田:(そうだわ。私が感じた嫌な気分の正体は…!)
京極:「こりゃ大変なことや…。
その健全なやり取りを目の前に突きつけられれれば、
ファンは自分の立場の不健全さと無力さを思い知ることになる」
大原:「ううっ、そんな状況でアイドルファンなど続けられるはずもない…!」
山岡:「だったらどうすればいいと言うんだ!
アイドルには大学に通う権利もないと言うのか! 彼女達だって人間だぞ!」
海原:「フン、普段は彼女たちを女神と崇めておいて
こんな時だけ都合よく人間扱いか」
山岡:「ぐっ…!」
海原:「ならばはっきりと言ってやろう!
そうだ! アイドルには大学に通う権利などない!
合コンに行く権利がないのと同様にな!
まぁ女子大なら許してやらんこともないがインカレサークルは不可だ!
どれだけ歌やダンスが上手かろうとそんなことは一切関係ない!
DTが安心して応援できぬアイドルなどアイドル失格!」
栗田:「あぁ! 途中納得しそうになったけど、
やっぱりこの人の言うことは無茶苦茶だわ!」
海原:「ぐはははは!
大学にも行かず、劇団員まみれの演劇にも参加せず、髪も染めず、
休みの日にはお姉ちゃん&セーラたん(猫)と自宅に引き籠っている
道重さゆみこそアイドルの理想の姿! 結局道重!
そう、ファンの願望を決して裏切らないちゃゆこそ至高のアイドルなのだ!」