えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

E-Girls

MUSIC JAPAN』でE-Girlsが『One Two Three』の披露をしているのを見ました。このグループのパフォーマンスを意識して見たのは初めてですが、シンプルな嗜好としては好みのラインです。というか本来的にはこういうのが一番好きなはずなんです。要は


・まず女性として成熟したフィジカルであるということ。
・ごく単純にパフォーマンススキルが高いということ。
・人数が多くてゴージャス感・お祭り感があるということ。
・猥雑になり過ぎない程度にセクシーであるということ。
・そしてフェティッシュ過ぎないこと


最後のの境界は難しい。E-Girlsさんは極短ホットパンツで脚線美を惜しげもなく披露してたんですけど、あれが露出範囲は同じでも揺れるスカートからチラチラ見えていればちょっと別路線になってしまいますよね。そうじゃなくてもっとあっけらかんとした路線。なんだろうな、キャバクラでホステスさんに「姉ちゃんええ足してるねぇ!」と言うような、陰に籠らないスケベ嗜好と申しましょうか(想像)。


上で挙げたような条件は、要するに文脈依存度の低い直截的・直観的な魅力であるということ…つまりは「メジャー感がある」ということに尽きます。あんま使いたくないですけど、よく「ローコンテクスト」なんつって説明される奴ですね。直観的で前提を必要としないが故に本来的には広い需要が見込めるもののハズなんだけど、長らくアイドルシーンでは「アイドルファン」というマニアックな層に向けての商品を提供するばかりで、そこの需要を放置していた。そこの満たされてなかった潜在需要を根こそぎ攫っていったのが、少女時代とかKARAとかの韓流だったと理解しています。


なぜそのへんがこれまで成功していなかったかと言えば、普遍的であるが故にセールスをかけるのが逆に難しい。ポイントが設定し難い。またメジャー感があるものは深くハマりにくく、固定客による初期買い支えを得にくいといった問題もあったのでしょう。狭く深いハイターゲットに対応したものの方が最初から固定客を得やすいでしょうし、そういう人の方がお金を落としてくれますから。
(だけどメジャーを目指す上で多くの場合は、この「初期の固定客層」というブースターはある程度以上の高度になるとデッドウエイトになるので、どこかで切り離さなくてはならない。そうして安定高度まで達すれば落下することなく軌道上を周回していられる。そういう意味ではPerfumeは理想的な軌跡を描いたように思う。AKBはなんかでっかいブースターで無理矢理上げたイメージだなぁ)


だからメジャー感を保持した状態で初期加速を得るためには、この「固定客による初期ブースター」に代わるものとして、安定したバックボーンとたった一言で伝わる肩書が必要なんだと思います。先の少女時代とKARAの例で言えばそれが国策としてのメディア戦略と「韓流」という当時としては新しいキーワードであったし、今回のE-Girlsで言えば「EXILEの妹分」ということなのでしょう。


その一言キャッチフレーズ以外には前提となる知識や文脈を必要としないので、知らない人も誘いやすい。例えばオタク素養がある女性ならハロプロももクロのライブにも誘えますけど、それがまったくない人…それこそネット上で「スイーツ(笑)」なんて言われてる人が相手なら
このE-GirlsとかKARAとかの方が誘いやすいような気がします。ハイコンテクストなコンテンツと比べれば見てみての評価もそんな割れないでしょうしね。


で、自分としてもこの子らのコンサートに行ったら楽しめるとは思うんですけど、じゃあヘビーユーザーになるかと言われたら微妙なところでして。やっぱりどこまで行ってもオタク気質な人間ではあるので、掘り下げて行くべき知識や語るべき文脈、応援すべき成長譚などがあるものでないとハマりはしないとは思うのですが。




そんなことを思いながらYouTubeでMV動画を見てみたら、なんか前に女子高生っぽい制服姿でのダンスパートがあって、このグループが推すべきメジャー感と逆じゃん!と思いました。いくらAKBが人気とは言え、本来的には制服嗜好というのはやっぱり「マニアック」に属するものだと思うなので(もちろんボクは大好きだが!)。黒系の衣装もイマイチなんで、4:11から見てもらった方が私が言いたかったことが伝わりやすいかな。

YouTube動画




そういう意味じゃFairiesとかあと5歳年齢上がったらちょうど良いんだけどなー。


なんとなく映画『バトルシップ』とかと近いポジションなんだよな、私の中で。こんなん面白いに決まってるじゃんwっていう