えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ハロプロ楽曲大賞2011:その1

私にとってアイドルソングの重大な評価基準は「歌い手の魅力とマッチしているか」という点です。ただ「良い歌」を求めるのなら、世間から白い目で見られながらアイドルソングなんて聴く必要もないわけで。その曲の魅力を歌い手が体現し、その歌い手だからこそ楽曲の世界に説得力が感じられる、そういう不可分な関係にある曲こそが好みであります。今回は特にそういう選定基準で評価した曲が多いです。


そういう意味では℃-uteとか、新生スマイレージとか、私の中でそのイメージの輪郭が曖昧となってしまったグループは選出しようがなかったりしました。



1位:『My Days for You』 (真野恵里菜YouTube
今度の『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版で「仮面ライダーナデシコ」を演じる真野恵里菜さんです。


変な言い方ですけど、「たわいのなさ」に惹かれました。これぞ私が幼少の時代から慣れ親しみ、血肉としてきた「アイドルソング」であり、サビから入る構成、コーラス、アレンジ、好感しか持ちようがない歌詞世界…そのすべてが過不足なく、これ以外にはないという形に収まっていると思います。


もちろん、どこか懐かしい正統派アイドルの佇まいを持つ真野恵里菜さんだからこそ歌える曲。普通に最近のアイドルさんが歌ってたら、80年代のパロディに見えてしまっていたでしょう。このグループアイドルが大隆盛の時代において、ただひとり時流に逆らいソロ活動を続ける真野さん。でもこの歌で歌われている少女の感情、その道端の花のように愛らしい「たわいのなさ」は、ソロの少女歌手だけが体現できる魅力だと思います。


初めて聴いたのはハロプロコンサートだったのですが、こんなに初聴から印象が変わらない曲も珍しい。大体どんな曲でも最初は「ん?」と思う部分もあって、聴き込んでいくうちに徐々に好きになっていくものですが、この曲の場合は初聴の時から大好きでした。それだけこの曲が揺るぎない完成度を誇っているということでしょう。