えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

ネット流出:ガンダムAGEとAKB江口愛実

先日、発表会にむけて厳しく情報規制されていた『ガンダムAGE』の雑誌記事が、情報解禁日よりも先にネットに流出してしまうという事件がありました。流出したのは製本された雑誌ページのスキャン画像だったので、犯人は雑誌関係者ではなく、取り次ぎ以降のどこかなんでしょうね。


情報規制って言っても、別に意地悪で隠してたわけではないんですよ。公式な新作発表会をネットでリアルタイム発信することで、<新しいガンダムが起動する瞬間>を多くの人に共有してもらおうというプロジェクトだったわけでしょう? 「新しいガンダムの発表」そのものをイベントとしてファンに無償で楽しんでもらおうとしていたわけです。



また別件ですが、『プレイボーイ』の表紙・巻頭グラビアを飾り、グリコ「アイスの実」のCMでセンターに大抜擢されたAKB48の謎の大型新人の正体が、実はメンバーの顔パーツを合成して作ったCGであったというのが、某メンバーのblogでのうっかり発言からバレてしまったという問題もありました。


雑誌サイドとしては、「読んでくれた人は事実が判明した時にどんな顔するかな」ってやってて楽しい企画/仕掛けですよね。読者の側だって別に種明かしされたからといって誰も「騙された!」って怒る話じゃありません。「なんだそうだったのか!」「で、どれどれどうやってこのCGは作ったんだ」ってなる毒のないトリック企画だったわけじゃないですか。スポンサーも、メディアも、仕掛ける側は楽しんでできる仕事で、また受け手もサプライズで楽しめる良い企画だったわけです。私なんかも業界人として「こんな楽しそうな仕事したいな」って思いましたもの。なのにこうやってネット上でネタばらしされたことで、やや興がそがれてしまったり。


(ちなみに本日より公式に情報公開されてます 公式サイト 音が出ます)


今回の場合は、仕事で関わっているプロが顧客を楽しませるためにせっかく考えた仕掛けが、ネットでの情報流出によって台無しになってしまったってことが両者に共通しています。メンバーのblogはちょっと意味合いが違いますが、どこにでもいる普通の人が考えなしに誰かが一生懸命考えた良い仕事を台無しにできてしまう。しかも積極的な悪意があるわけですらなく、その一瞬の優越感を味わいたいとか、目立ちたいという、緩〜い理由によって。なんというか、やり切れない話です。


時に身の丈を超えた影響力を、ネットは誰にでも与えてしまいます。まぁ、かく言う私だって仕事上で知り得た情報をうっかり書いてしまう危険はあるわけで、気をつけないないとなと思うのでした。